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【社員インタビュー #14】エンジニアのために黒子に徹するディレクター

アカウント:ramu
出身:東京都多摩市
趣味:心理学、ミステリー作品、ゲーム

時間は有限。心理学を本格的に学ぼうと一念発起

半年ほど前、ディレクターとしてムーブに入社しました。
好きなものの1つに漫画「名探偵コナン」や「まじっく快斗」があります。知識量を測る公式の検定「名探偵コナン検定」で1級を保有するくらい大好きで、ファン歴は17年目になります。

身近な人の影響でもともと強い関心があり、昔から心理学関連の本をよく読んでいました。心理学に興味を持っていましたが、心理学専攻の将来性と学費などを考え、大学で専攻することは考えていませんでした。親戚の多くが医療や福祉、保険業界に従事していたので、そちらに倣うように高校時代から看護や介護を勉強していました。高校卒業後は作業療法士の資格取得を目指し、医療系大学に進学しました。

そこから心理学専攻に転じたのには、高校卒業直前に近しい同級生を事故で亡くしたことが関係します。聞いていた彼の夢は叶わぬものになり、無念だろうと思うと同時に、時間は無限でないと強く実感した出来事でした。その思いが離れず、自分がより強い興味を持っている心理学を専門的に勉強しようと、別の大学に入り直しました。

心理学を学んだことで「ビジネスの中で人の役に立ってみたい」と考えるようになった

大学再入学後の生活は、心理学の研究や授業よりむしろ働く時間の方が長い、苦学生生活だったように思います。
もともと機械は得意なので、ケーブルテレビのコールセンターでネットのトラブルやメール設定等の相談に乗る仕事を、4年間続けました。他にも、BOP(小学生に放課後の居場所を提供する、世田谷区による活動)の一環で発達障害児のお世話や遊び相手のアルバイト、長期休暇や土日祝日には着ぐるみバイトなどもしました。
アルバイト漬けの生活の合間で心理学を勉強するという状況でしたが、大学の勉強は何もかも楽しく、いまだに当時の教科書や講義用ノートや資料をすべて残しているほどです。社会人になってからも心理学の論文を探して読むことがありますが、それらを理解するための論文検索や統計の授業も役立っています。

進路を決める時期になり、心理学を仕事にする資格取得ではなく、一般企業に就職する道を選択しました。臨床心理士やカウンセラーというより、学問として心理学を追究したい思いが強かったので、まずは企業で働き、お金が貯まったら研究職に就こうと考えていました。
また、複数アルバイトの掛け持ちで世間の色々な職を知ったことや、大学の勉強で「治療や投薬以上に、健全な社会生活が精神疾患を改善させ得る」というデータを見たことで、心理学と直接関係がない仕事を通して人助けしたいという気持ちもありました。
そのような状況の中、「性格的に向いていそうだから」と前職の社長に言っていただいたことがきっかけで、ディレクターになりました。

苦しい状況下、縁あってムーブ入社。あらゆる仕事に心理学が関わっていると感じる

ムーブに入社したタイミングは、新型コロナによる緊急事態宣言期間の真っ只中でした。前職を退社後、ディレクターとして転職したいと思っていましたが、経験が浅い自分が働ける会社となかなか巡りあえず、転職活動は難航しました。ディレクション以外の仕事も視野に入れていた頃、登録していたサービスを介してムーブにお声掛けいただき、晴れてディレクターとして転職できました。
ディレクターとして幅広いサービスに触れて学びたかったので、自社サービスやある領域で強みを持った企業より、複数の受託案件に関われるポジションは嬉しかったです。

現在ムーブでは、ゲーム会社様の PM 業務支援をメインに、HTML メールエディターサービスの保守・運用案件、デバイス判定システムの DB 移行案件、自社サービス「タメルメ」のディレクションなどを担当しています。タメルメでは、UI 作成や新規機能企画も行っています。
一見全く異なる分野ですが、ディレクター業と心理学は通じる部分も多く、これまでに学んだことが活かせていると感じます。メンバーへの説明やクライアントとのミーティングでは、聞き手の思考回路を考慮した会話を意識するようになりましたし、タメルメの UI を検討する際は、操作性や配色について認知心理学を活用しています。IT といっても、機械の先に必ず人が存在するため、全く別の分野ではないかと思っています。

「業務時間が短い=楽」ではない。お互い連携しながら、決めた時間で集中して働く職場

ムーブは少人数(社員数16名)の組織だからか、社員がお互いを理解していて雰囲気がいいです。リモートワークが増えると社員同士の関係は疎遠になりがちですが、日々業務内外での会話があり、比較的馴染みやすかったように感じます。
また、ムーブはそれぞれが17時に退勤できるよう効率重視で働いていて、その意味で仕事熱心だと思います。ただ業務時間を過ごすのではなく、短時間で必要な仕事を切り上げようと真摯に仕事と向き合う人が多い印象です。スピーディな組織に自分が加わったからには、もっとシステムや開発業務への理解を深めて、自分のパフォーマンスを高めたいです。

エンジニアがパフォーマンスを発揮できるよう、いつでも手を貸せる存在になりたい

前職もディレクターでしたが、当時は常に20件近くのプロジェクトを抱えていたため、企画、資料作成、会議、開発の進捗確認等をひたすら進めていくことが何より大切でした。今は関わるプロジェクト数こそ減りましたが、それぞれのプロジェクトについて詳細まで理解する必要があります。開発業務の具体的な流れ、各エンジニアの状況、システム構成の考慮点など把握すべきことが数多くあり、知識や経験の不足を実感しました。今は先輩  tsukumo さんから色々サポートを受けながら、ムーブの開発やディレクション業務を覚えています。まだ先は長いですが、クライアントから自分宛にお仕事の依頼をいただけることが目標です。

ムーブでは、エンジニア個々の市場価値を高めようと「エンジニアが能動的にプロジェクトを動かそう」という方針で仕事していて、例えば社内会議ではディレクターが進行役をすることがあまりありません。自分が主体となってディレクションせず、フォローに回ることが多い立場です。プロジェクトが円滑に進み、またエンジニア達がどこでも活躍できる人材となるべく、ディレクターとしてそれを支えることが私には求められます。エンジニアが会議を進めるから、と甘えることはしたくありませんし、彼らが煮詰まれば私がすぐ助けられる状態にしていなければなりません。だからこそ、ディレクターの私自身がもっと技術や開発業務への理解を深めたいと思っています。

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