カフェにて
仕事の合間にカフェに入った。続きを読むためだ。久しぶりに本を読んでいる。
東野圭吾の短編集を。
落ち着いて本を読む。
チッチッチ、チッチッチ、チッチッチ
音がする。
隣の席の男が口を鳴らしているのだ。
彼の癖なのだろう無意識にやってるに違いない。目をやるとスマホを見ながら音を鳴らしている。
耳障りこの上ない。意識しないようとすればするほど気になってしまう。
想像してみる。
いきなり男の頬に一発ぶん殴ったら面白いだろうなぁ
そんなことを考えていると男が立ち上がった。音がだんだんと遠くなっていった。
やっと続きを読める。
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