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商品企画に答えなどない

どうしたらいいですか?
その通りにするので答えを教えてください。
商品企画に関わることでそんな質問をされたら、私は即座に嫌だと答えます。

模範解答はないですか?
商品企画書の事例があったら参考にしたいです。
商品企画書をどう書いたら良いか迷っている人に、私はそんなものないと即答します。

答えが欲しい。
その方が効率的だから。
若い世代にはそんな発想があるようですが、私は否定的です。
効率的なのはあなたの作業にとってであって、組織を束ねるものにとっては非効率です。
企画者として経験値を積む為には自ら答えを探す必要があります。
与えられた答えだけをはめ込んでいくだけの作業者ならば相応の雇用体系と給与で問題ないのですから。
ヒントは与えても決して答えは与えません。
その代わり、何かあった時に最後まで責任を取るのが上司の勤めだと認識しています。

商品企画に模範解答はありません。
A4の紙に殴り書いたコンセプトが成功に繋がることもあれば、綿密にロジックを積み上げた企画書で失敗することもあります。
こうすれば正しいではなく、如何に確からしさを積み上げられるかが商品企画の仕事なのです。
ロジックを諦めたらそこで終わりです。
好奇心を失えばそこで終わりです。
模範解答がないことに怯える一方で、どこまでも自由に考えることができる、それが商品企画の魅力なのです。

答えなどない。
それを受け止められるかどうかが商品企画の適性なのかもしれません。

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