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商品企画の仕事の分類

かかってきた電話に出る。
会議までに書類を作ってもらう。
遅くまで何かを入力する。
上司と取引先に行って話をする。
ドラマでよく見かける会社員の仕事のシーンですが、実際に経験してみないとなんの意味があって、実際はどんな仕事をしているのかは分からないものです。

商品企画、そう聞くとどんな仕事風景を思い浮かべるでしょうか。
ホワイトボードに大量の付箋を貼りながら、ワイワイガヤガヤとアイデアを出し合っているシーンはイメージしやすいことでしょう。
さて、実際はどうなのでしょう。

業務のプロセスは企業ごとに様々ですが、商品企画の骨の部分が大きく変わるわけではありません。
事実と解釈、作業と創造の四つの段階が順不同であります。

事実とはデータ収集です。
定量的なもの、定性的なもの、自社のこと、顧客のこと、競合のことを集めるフェーズです。

解釈は集めたデータに意味を持たせる段階で、仮説を立てるフェーズです。
仮説をもとにデータを集めることもある為、順不同なのです。

作業は企画を作り込んでいく中でも創造性の乏しい部分です。
決められた項目を入力したり、グラフを作ったり、やり方さえ分かれば誰かに委ねることができるフェーズです。

多くの場合に最後に来るのが創造のフェーズです。
事実を解釈し、作業でまとめた内容に特別な魅力を吹き込んでいきます。
マーケティングのフレームワークを使ってブラッシュアップすることもあれば、資料の見え方を整えることもあります。
解釈と創造は似ていますが別物です。
評論家とアーティストが別の存在であるようなものです。

事実、解釈、作業、創造。
フェーズとしてはたったの四つで、企業によって順番は異なりますが、どんな場合でも混ざり合ってしまうと急に業務が複雑怪奇になります。
解釈をしながら作業を進めるのは非効率ですし、事実だけをもとに何かを創造するのは一足飛びに過ぎます。
様々な業務領域を抱える商品企画に携わるときは、どんな順番なのか、今どこなのかを考えるときっと整理しやすくなることでしょう。

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