グレート・ギャツビー 観劇記録
こんばんは。今日は月組の「グレート・ギャツビー」の感想を認めたいと思います。
今年の演目はネバセイ以外は大劇場で観劇しておりますが、2022年の演目は月組から始まったので二周目になりましたね。まさか毎回行くとは思ってなかった…。
ギャツビーはディカプリオ主演の映画を高校生の時に見たことがありまして。その時はデイジーのあまりのクソ女具合にこの話の何がそんなに人気なわけ?!胸糞映画じゃんと思っておりました。そのため、演目が決まってからも「えー… いくら海乃さんが素晴らしい演技力があるとはいえ好きになれる自信がない」と思っておりましたがこれは覆されることになりました。
宝塚版はエンディングになるのでネタバレ注意ですが、デイジーが母であることによってトムを選ぶことの説得感や最後お墓に訪れることでただのクソ女で終わらなくて1番好きでした。
月城さんのギャッツ。やっていることは執着サイコストーカーもいいところですが、あの顔面とあの演技力で全て納得がいってしまうのがすごい。私は最初のセリフの「おはようございます。」の言い方が好きです。シンプルにかっこいいけども、若かりし頃のデイジーだったりニックだったり、素直で疑いを知らない人に対して嘘をつき続けるの楽しかったんだろうなあ〜。でもギャッツも1番一途な人なので、やってることは詐欺師でもとても素直と言うアンバランスさがいいのだろうな。
海乃さんのデイジーは冒頭でも述べましたが、母であることによって映画版よりも選択に納得ができました。あの時代に自分の生きたいように生きるのは大変だろうしデイジーはその点では苦労したんだろうなあと背景まで滲み出るような演技に感動いたしました。
鳳月さんはTwitterでも見ましたが、日本でいうところの山手線内側出身の慶應OBラガーマンなのがわかりすぎる。映画だとマートルとの不倫も全てギャツビーになすりつけるわ、暴力も振るうわなので本当に鳳月さんの役作りで嫌いにならずに済んでいます。
ニックを演じる風間さんも、暁さんが組み替えしたところで3番手となったわけで大変であろうに持ち味を生かしていた印象。お父上がプロゴルファーだから1番ゴルフもうまいだろうに下手な演技がうまかったです。
彩さんが演じるジョーダン。私は映画を見た時1人現実を見据えるジョーダンが1番好きだったので大好きな彩さんが演じるのが嬉しかったのです。クールだけどもかわいさも忘れないこのキャラ造形がたまらなかったです。
あとはウィルソン夫妻。るうさんのウィルソンはうますぎて鳥肌でした。特にマートルが死んでからは同じようなことしか言わないんです。「マートルと2人でカリフォルニアでやり直すはずだった」「殺してやる」しか。あとはマートルの天紫さんのお歌が可愛くて好きでした。車に飛び出すところは実は1幕の頭の方ですでに伏線を張っているのが素晴らしい。
思い入れもあって長くなりました。ミュージカルに出会ったきっかけである小池先生にはいつまでも頭が上がりません。このままきっと007も見るのでしょう。楽しみです。
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