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ブエノスアイレスの風 観劇記録

こんばんは。今回は月組さんのブエノスアイレスの風の記録です

初めてのシアタードラマシティ

今回でシアタードラマシティ並びに正塚先生の演目デビューしました。どうやら私はあんまり正塚先生の芝居と相性が良くなさそうなことだけお伝えします… いや全体的な雰囲気とかはかなり好きですけどね!ニコラスとイザベラ、リカルドとリリアナ、マルセーロ、ビセンテとエバ、みんな実際にブエノスアイレスのどこかにいるんじゃないかなあと思わせるような月組のお芝居でした。

組み替えされる暁さんの月組最後の公演ということでじっくり見つめてきました。暁さんといえばベビーフェイスに脚長のキラキラダンサーさんですが今回はそのキラキラを削ぎ落とせるまで削ぎ落として演じている印象でした。正塚先生の演目は身分の高い人たちの不倫物語とか、共通の敵に向かって一致団結するような話ではないけども、登場人物が確かに息づいているのだけはしっかりと伝わってきますね。今回は敵に向かって行った後の、残党と自分の新しい人生とどう向き合うかの話。ニコラスにとってはオーディションの日は激動の1日だっただろうけど,彼に取っては確かに新たな一歩を踏み出す日なんだろうなあと。

イザベラは夢と現実の中で葛藤している感じ。タンゴダンサーとして現状を打破したいけども実際はそううまくはいかない。オーディションに一縷の希望を賭けるけど…って言うのがあらすじ。これを元男役である天紫さんが強すぎず弱すぎず演じていた印象。どっちかに偏るのは簡単だけども、偏りすぎないのがミソって役を等身大で演じられていた印象。

リカルドとリリアナはマルセーロのセリフにもあったけどデキているのかなってくらい仲がいいけどもこれは共依存でもあるのかなあと言う印象。リリアナを冷酷にうまく使ってるようで情を捨てきれていないからこそああいう末路を辿るんだろうなぁリカルドは。リリアナはこの後ニコラスに導かれて日の当たる方へ行ければいいなあ。風間さんも花妃さんもまだまだ下級生なのにそう思わせないお芝居でした(特に風間さん)

ビセンテとエバもあの時代だからこその男尊女卑なんだなあと。でもあの2人も正直そこからいい未来に行くとは思えない…。あとマルセーロも母の愛を知ることができたけど、代償として罪を犯しているわけですからね。彩海さんの殴られ芸とシティハンターの時の経験が生きているんだろうなあと感じる演技にこれまた感動してました。
あと私の応援している結愛かれんさんも役付きはこれでいいの?となりましたが、場面場面のタンゴが見事でした。

正直眠気と戦い負けかけていたのですがこうきて思い返すと非常に濃厚で見返したいなと思うので円盤を買うしかないです笑

次回は花組さんの「巡礼の年/Fashionable Empire」について書かせていただきます。

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