嫉妬しちゃうほど賢い人
勉強ができるできないではなく、上手く生きる術を身につけていて、巧みに駆使しながら世の中をサバイブしている人。
「この人、賢いなぁ〜」って思わず感心してしまうような人。
そんな人っていませんか?
日本にいるときは、
「この人賢いな〜」って思う感覚が、
「物知りな人」だったり、「マネーマネジメント」に長けている人だったりと、
とても身近な存在に対して感じる感覚だったけれど、
世界基準になってくると違う。
思わず目をまんまるくして口を開けてびっくりしてしまうほど、
世界のレベルって本当に凄いんだから!
やはり物知り度で言うと圧倒的にヨーロピアンの方達。
脳みその大きさが違うのかしら?と思ってしまうほど、知識量においてとにかく頭がいい人が多いと言うのが私の見解。
私がニュージーランドで出逢った中で、
アメリカ人の親友ポールはズバ抜けて頭がいいし、EU諸国のヨーロピアンはみんな英語が堪能。特にドイツ人は、賢い人が多いなぁという印象です。
さすがは教育システムが世界一整っているドイツ。
大学は基本無料で、また仕事をしながら大学に通うというフレキシブルな選択ができたり、
誰でも何歳でも大学に通って簡単に学び直すことができるという素晴らしいシステム。
そんな教育環境のおかげか、
プロフェッショナルな職業についている人が格段に多い。国の約8割が専門職についているのだとか。
エンジニア、薬剤師、社会福祉士、と私が出会ったドイツ人の殆どが手に職をつけていて、
だからこそニュージーランドにワーホリで訪れても別に働く必要がない、みたいな人が多かったです。
そんなドイツ出身の私の親友は、本当に賢い。
彼にはいつも嫉妬しちゃうほど感心する。
彼のすごいところは沢山あるのですが、
めちゃくちゃに端折っていうと以下の通り。
お金を使わない生き方がすごい
単純に専門知識がすごい
無駄をしない選択がすごい
人への気遣いの質がすごい
共感性がすごい
彼の職業はCADを扱うエンジニアで、
その知識もすごいけれども、応用力も凄い。
大きな三菱のオフロード車に乗っているのだけれど、車中泊ができるように自分でベッドを組み立てている。
全て手作りで、きちんと収納までできるように全て設計されている。
一枚の板を三等分に区切り、それをカチッとはめて組み合わせるだけでベッドの出来上がり。
週末にキャンプへ連れて行ってもらったけれど、車とは思えないほどの快適度でした。
「こんなのどうやって作ったの?」と聞くと、
いや簡単だよ笑 と笑われました。
凄いですね、エンジニアって。
そしてその車をかなり破格の価格で手に入れていたり、とにかく生きる上で必要な”賢さ”を身につけている彼。
とにかく情報収集力も素晴らしい。
色んなものをどこかから無料で手に入れてきたり、格安で手に入れていたり、
有能なアプリを知り尽くす達人でもあるし、
複数のフェイクメールアカウントを使いこなし
自分のプライバシー情報は守りながら、インターネット網を波のように乗りこなす彼には脱帽。
彼には
「違反チケットを切られないパーキングの仕方」
「周辺で一番安いガソリンスタンドを検索するアプリ」
「NZのキャンプサイトが一覧できるアプリ」
などなど、色々と教えてもらった。
さらに彼は、ドイツの自宅のルーターにVPN回線を作り、ニュージーランドにいながらドイツの病院に自宅回線介して電話していて驚いた。
これが何を意味するかというと、ニュージーランドからドイツへどれだけ電話しようとも、設定では自宅から電話をかけているため、国際電話料金が全くかからないということ!(日本の回線では出来ない、はず)
そんな、稼ぐこともお金をセーブすることも、
どちらもできる彼だからこそ、ニュージーランドでわざわざ働かなくても良いのだそう。
そうだろうなぁ〜。素晴らしい。
ついでに一番驚いたことは、
私が履歴書とカバーレターを書くのに困っているときに、
彼がそんな私を見て「そんなことに時間をかけなくていいんだよ、貸して」
とインターネットを開き、
「AIに頼めばいいんだよ」とのこと。
AIのチャットボットを開き、
「fix to be a good cover letter」と入力すると、私のカバーレターが上手いこと素晴らしい感じに一瞬で作成された。
その後試しに先生に添削をお願いすると、
「いや直すとこ何にもないけど😂」と笑いながら言われ、
AIは思った以上に有用なものなんだということが分かりました。
先生には、「AIが上手く動いてたみたいで良かったです。ありがとう」と伝えると彼は笑って
「fucking good idea!!!」
と反応してくれました。笑
学校でこれをやればきっと0点、ではあるけれど
世の中で生きていくにはこういう”チート”を上手く活用したもん勝ちではないのかと、彼をみるとそう思えてくる。
いかに不必要なものを削ぎ落とし、
必要なものに力を注ぐか。
仕事も生活も上手くやりこなしている人の共通点のように感じる。
また彼のモノを選ぶセンスにも賢さを感じる。
不必要なもの、例えば服や日用品、ガソリン、宿泊費、などは徹底的に削減するが、
登山用具、キャンプ用品、などはちゃんとしたいわゆる”いい物”で揃えている。
いいものを長く使うことが、長い目で見て”得”になることをわかっていて、それをまた目利きする力もすごいなぁと思う。
不必要なものに手を出さず、
良いものをしっかり見定めることができる能力も、生きる上で必要な賢さだと思っている。
最後に、共感性。
ただ知識が沢山あったり、勉強ができる、だけではなく、人間性や共感性まで備えた人というのは、人生においてちゃんと苦労も経験しそれを乗り越えてきた人にしか出来ないことではないだろうか。
彼はとにかく典型的なドイツ人像を覆してくるほどに、気配りが素晴らしい。
まさに日本人のような気配りを兼ね備えた、ドイツ人。それって本当に凄い。
日本人の気配りって、クレイジーなくらい細かいから(いい意味で!)。
ドイツ人というと、
「賢くて不親切」というイメージがあったのだけれど(ごめんなさい)、
彼は心から人に何かを与えることを出来る人で、
他人の気持ちを察したり、理解しようとすることが出来る人。
困っている人を見かけると声をかけたり、
親切で思慮深い人。
それってなによりも人間的に成長した人こそが出来ることだと思う。
彼は持病を持っていて、
いわゆる”ディサビリティ(困難)”を一生抱えて生きている人なのだけれども、
“人の痛みがわかる人になりなさい。痛みを経験した人は、その分人に優しくなれるんだよ”という母の言葉が、今になって身にしみます。
人間的に魅力がある人は、
必ず隠れた苦悩がある。
だからこそ、苦悩のある人生はある意味
神様からのギフトなのかな、とも思います。
最後に、私が賢いなと思う人の共通点を見つけました。
それは、オーバーシンキングなところ。
理性的なところだけなく、ちゃんと感情でも物事を深く考えている。
考えて考えて考えて、脳が思考を止めないからか、夜眠れない人が多い。
そしてイマジネーションが豊富なので、
想像が得意。
どんなこともすぐにパッとひらめいて行動することもできるし、
想像が早い分、サッと見切りをつけてしまうところもあります。
これは何かと私が知る頭が切れる人たちの共通点。
ドイツ人の友は、オークランドで出会いました。
そして一度だけ私がウェリントンへ行く前日に遊びに行ったのだけれど、それがお互いに波長が合って楽しくて、
彼はそのあとすぐに決断してふらりとウェリントンへやって来た。
その決断力の早いこと。
「自分が”今”ハッピーだと思うことをする」
というのが彼のモットーだそうです。
根底には、”人間いつ死ぬかわからない”という持病を持つ彼なりの深い思考があるのだと思います。
ニュージーランドに来てから、
やっぱり何か大いなる力が働いて、私の前に
“私が必要とする人”を、神様が置いていっているのでは?と思わざるをえないほどにピンとくる人と出会える。
ドイツ人の彼からは、これからも沢山のことを学ぶんだろうな。
出会いに感謝して、これからも沢山のことを出会えた人から学びたいなと思います。
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