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漫画「軍鶏」感想(完結作品を語る! #198)

「軍鶏」(原作:橋本以蔵 / 作画:たなか亜希夫)
連載期間 1998年~2008年(漫画アクション)2011年~2015年(イブニング)


昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。


初めに原作と言いましたが原案に近いのかもしれません。
作画のたなか先生が原作の橋本先生に著作権者が自分であることの確認を請求したりしたそうなので。

そういった経緯での休載もあり、掲載誌を変えているところなども、
主人公の成嶋亮のように一筋縄ではいかない作品です。

全話、マガポケという講談社の公式アプリで読みました。

「軍鶏」は、
親からの過度の期待から両親を殺した優等生が、少年院でボクシングを身につけ、傷付けられ傷付けながら生き抜いていく話です。
ライバルの恋人を犯し、見ず知らずの人に暴力も振るいます…。

共感はないですが、
どう足掻いても太陽の下では輝けない感じで私は嫌いにはなれないです。

夜の海岸で騒ぐ若者をぶちのめし、そこに残った打ち上げ花火を自分と関わって死んでいった人達の分だけ夜空に放ち、「パッとしねー花火だったな」と皮肉めいたことを言う、そんな男です。

少年院編、リーサルファイト編からの中国での修行と斉天大聖との戦いまではかなり面白かったです!
なんですけど、雑誌移籍の箇所は脳内補正が必要でした…。

この辺から主人公の成嶋亮は弱く変更されてしまいましたが、
光のようなもう一人の主人公トーマは魅力的で、グランドクロス編もそれなりに面白かったです。

その後、人間味を増していく主人公でしたが…。そんなこんなで物語は終わりに向かいます。

業を背負い死神のような主人公の結末がハッピーにならないのは予想通りでしたし、軍鶏という作品らしい終わり方だった気もします。
幸せにはなれずとも無駄な生ではなかったんです。
個人的には、前半のラスボス的存在であった菅原との対決で終わってほしかったです。

ということで、
格闘マンガ好き、人生うまく行かないことばかりそれでも生きているという人、
犬の可愛さ・トーキチの健気さを愛でたいという人にもオススメ
です!


ここまで読んでくれてありがとうございました。
「軍鶏」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

hiro’


#漫画 #マンガ #マンガ感想文 #軍鶏 #橋本以蔵 #たなか亜希夫

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