漫画「天間荘の三姉妹 スカイハイ」感想(完結作品を語る! #185)
「天間荘の三姉妹 スカイハイ」(高橋ツトム)
連載期間 2013年~2014年(グランドジャンプ)
昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
一度、単行本で読んだことは覚えているんですが、細かい話は忘れていたので改めて全話を公式アプリで読みました!
「天間荘の三姉妹 スカイハイ」は、
「スカイハイ」の世界観に日本人なら忘れられないアノ出来事が合わさった話です。
「スカイハイ」自体が人気作ですし、現世録や走馬燈などの物や細かな設定がワクワク感をくれますし、
高橋ツトム先生らしい非情さもありつつも、人情もの度合い高めで幅広い層に受け入れられる作品です!
全4巻というのも読みやすいですね。
現在映画が公開中ということでそちらも気になります!
ちなみに、
私は高橋ツトム先生の作品がかなり好きで大半読んでいるんですが、
個人的に思う高橋先生の作品の魅力は妙な実在感と死の香りです。
死を意識するとは即ち生を想うことでもあります。
さて、
閻魔大王的なポジションのイズコは今作にも登場しますが、
成仏して天国に行く、霊体として彷徨いつづける、誰かを殺して地獄に行くの三択ではなく、
臨死状態の人が現世に戻るか、天へ旅立つかの二択を選ばせます。
そして今作の舞台は、
辛い目にあった魂を癒やし再生のために送り出す三ツ瀬という街と魂の宿「天間荘」で、
三姉妹(のぞみ かなえ たまえ)とその母親がメインキャラクターです。
臨死状態にある三女のたまえの成長、そして、街の救済が描かれていく様には心が揺れます。
あと、
手書き風の各話の題名も味があってイイですね。
この作品を通して、
どんなに悲惨なことがあっても、どこかに人の優しさはあるということを
感じられるし信じられる気がしました!
終わり方も、
ハッピーと言っていいかはともかく、人々が綺麗に輝いているような着地です。
ということで、
すでに映画版を見て原作漫画が気になっている人、高橋ツトム先生の作品・スカイハイが好きな人、
死んだように生きていて生きがいを見つけたい人にオススメです!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「天間荘の三姉妹 スカイハイ」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
hiro’
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