漫画「惡の華」感想(完結作品を語る! #20)
「惡の華」押見修造
連載期間 2009年10月号~2014年6月号(月刊少年マガジン)
前回の「進撃の巨人」も月刊の少年マガジンで、正式には「別冊少年マガジン」と言うんですね。
まぁ、月刊と書いておいたほうがわかりやすいと思うので()内はそのままにしておきます。
あと、2作品とも創刊号からの連載だったんですね!
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昼でも夜でも、おはようございます!
カメレオンシンガーソングライターのhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々です。
現在も100近い連載中作品を追いかけています。
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「惡の華」は、
思春期が・自意識が爆発してます!!
例えば僕で言えば、足を痛めたマンガのキャラの影響で当時は足を引きずりながら歩いてたんです。
まさに思春期ならでは、ですね。
アイデンティティ(自己)も何もかも曖昧な時期だからこそ、
何かに大きく影響されたり信じたりするのかもしれませんね。
マンガの話に戻すと、
心の奥深くを覗いてくるような絵だと思いました。
ストーリーは、
マンガだからある程度は過剰でドラマチックにするのを仕方ないと割り切れば、全体としてはとてもよかったです。
ちなみに、
僕だったら仲村佐和ではなく佐伯奈々子とより仲良くなって話は終わりです。マンガは盛り上がりませんね(笑)。
…春日くんと佐和さんだけでなく、奈々子さんもみんな、ちょっと狂ってるんです。
というか、人間ってそういうものです。
だから、春日くんが佐和さんに憧れたり救おうとしたり、そういう気持ちになるのも
思春期ということを踏まえて考えるとよくわかるんですが、
佐和さんはそこまで特別ではなく、その上で現在と未来を考えると奈々子さんを選択することに僕はなります。
そんなこんなで最終巻。
佐和さんに再会出来て、とてもよかったです。
(今回かなり自分語りが多いですが勘弁してくださいね)
というのも、思春期に理由もよくわからぬまま距離が離れた人って誰にでも何人かいるんじゃないですかね?
もやもやの大小はあれど、何にしてもスッキリしない想いを抱えたまま生きるわけです。
時が忘れさせてくれることもありますが、大抵は頭の片隅に居続けることになります。
それを、このマンガではスッキリさせてくれるんです。
だから、「とてもよかった」んです。
再会の場面では、
お互いを投げるし殴るしで、幼稚ですけど年頃をよく表していますし、
絵から伝わってくる熱がありました!
あと作品全体からですが、
えぐるような思春期という共通点からか、
映画「リリィシュシュのすべて」が浮かんできたりもしました。
伊集院光さんが次作の「血の轍」を絶賛していて、
その物語にしびれたので、ちょっとだけ読んでストップしていたこの作品も最後まで読みました。
2作品読んで、押見先生の描く(良い意味で)イヤーな感じの虜になったので、今後ずっと作品を追い続けると思います。
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ここまで読んでくれてありがとうございました。
「惡の華」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
hiro’
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