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漫画「めぞん一刻」感想(完結作品を語る! #392)

「めぞん一刻」(高橋留美子)
連載期間 1980年~1987年(ビッグコミックスピリッツ)


昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。


「めぞん一刻」は、一刻館というアパートでの日常とメインキャラ二人の恋模様が主に描かれる作品。
全15巻。一度読んでいましたが今回改めてサンデーうぇぶりというアプリで、ポイントを使ったり広告を見たりはしたものの全話無課金で読みました!

まず、色褪せないタイトルのクオリティ!凄いです!

メインキャラは、管理人で若い未亡人の音無響子さん、それに恋する学生の五代くん。
五代くんは浪人、学生、就職浪人、と肩書を変えていきます。

個性的なアパートの面々は、
肝っ玉かーちゃんとその息子、水商売系のおねえさん、謎の紳士など、かなりイイ感じ
です!
時代の違いもありますし、うざかったりもしますけどね!(笑)
まぁ、この人達が許容されてた事から時代に余裕があったと感じられたりも…。

ちなみに、
序盤から響子さんも五代くんに惹かれてる感じです!
好きにさせるという話ではなく、お互い好きなんだけどすれ違ったり…という話です。

あと、
今から40年も前だからか、普通っぽい主人公なのにわりかしグイグイいくんです!
女性が受け身で、男性は攻めてなんぼみたいな時代だったんでしょうかね?
響子さんに恋しつつも七尾こずえという彼女的な存在もいるんです。

恋愛に関して言うと、
ラブホテルに行ったり性的な事もある程度ちゃんと描いているので、作品としての説得力を感じました!

ところで、
三鷹というテニスコーチをしている恋のライバルが物語を盛り上げるんですが、久しぶりに読んでイケメン金持ちの三鷹は中盤以降半ばピエロである事をわかりつつ一縷の望みにかけているわけで、そんな姿に苦しくもなりましたね。

・印象的な話と言葉
何話も続く、五代くんが教育実習で生徒に恋される話が印象的
でした!
実習期間が終わっても出てくるんですけどね。
響子さんの亡き夫が自身が生徒だった時の先生なわけですし、そういう事も相まって面白みがあります。

印象的な言葉は「一日でいいからあたしより長生きして」「あなたをひっくるめて響子さんをもらいます」で、これにはうるっときました…。
二人の時間の積み重ねによる愛の深まりと共に、未亡人という事で"マンガでは描かれていない過去までも"大きくて大事なものだと感じさせてくれたからだと思います。

ということで、
年上や未亡人との恋に憧れている人に、高橋留美子先生の別作品が好きで今作をまだ読んでいない人に、
昭和ならではの恋を楽しく味わいたい人にもオススメ
です!


・終わり方について(ネタバレなど気にする人は読後に確認してください)

結婚式、そして披露パーティーみたいなものをして、一刻館へと。
そして数年後になり、脇役達も幸せにしている様子が描かれ、最後は一刻館の前に集まる五代くんと響子さんとその子供と住人三人衆と犬というカットで、お涙頂戴でない終わり方が素晴らしいです!

二度読んでより大好きな作品になりました、不朽の名作と言って過言ではないでしょう!


ここまで読んでくれてありがとうございました。
「めぞん一刻」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

hiro’


#マンガ感想文 #漫画 #マンガ #めぞん一刻 #高橋留美子

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