漫画「女神の鬼」感想(完結作品を語る! #125)
「女神の鬼」(田中宏)
連載期間 2005年~2014年(週刊ヤングマガジン)
昼でも夜でも、おはようございます!
カメレオンシンガーソングライターのhiro’です。
・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々です。
現在も100近い連載中作品を追いかけています。
「女神の鬼」は、
広島が舞台のヤンキーマンガ「BADBOYS」の前日譚であり、舞台は主に島です。
社会不適合な鬼子なヤンキー達が島で共同生活をするわけです。
対立するグループ同士は、時には殺し合います。
現実味はあまりないですが、設定としては面白くなりそうですよね?
ただ、読んだ感想としては、
全29巻で、ドキドキするような場面もいっぱいあるんですが
弾けそうで弾けない感じで不完全燃焼でした…。
キャラは全編通して、魅力的な存在がたくさん出てきます。
物語も前半はけっこういいんです。鬼祭りや、濁りの巣など。
ただ、鎖国島に上陸してからがパッとしないんです。
過激な表現をするにあたって、編集と上手く折り合いがつかなかったみたいな話も聞きますし、
それは残念だったと思うんですが、それならそれでアイデア力で面白くしてほしかったです。
いかんせん、キャラを活かしきれていない部分があったので。
…鬼のようなある種の人格破綻者も、女神のような存在に救われたり・人間らしく生きれたりして…、そういった「人間性とは?」という部分や、
「グレるキッカケに軽度・重度かかわらず身体障害が影響しているのでは?」と考察して描いているような部分など、
今作も単なる不良マンガとは一線を画しています。
途中ダレるのとラストはファンタジー要素強めですが、面白い場面は多々あるのでオススメです!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
「女神の鬼」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。
hiro’
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