【怪談実話120】X号室の経緯
徹さんは小学生の頃、近所の幼馴染Aの家によく遊びに行っていた。二階建てアパートのX号室だ。玄関を入ると六畳の和室があり、奥に四畳半の和室が続く。
Aは片親で、夜間業の父親と二人暮らし。遊びに行くといつも六畳間でAの父親が寝ており、その脇をそろりと歩いて四畳半のAの部屋に入っていた。父親の隣で交際女性が添い寝している時もあり、あまりジロジロ見ないようにしていた。
四年生のある日、いつものようにAと一緒に下校し、「また明日」と手を振って別れた。
数時間後。徹さんが自宅でニュース