神聖幾何学と新月時間
普段から色々なことをそこかしこにメモする習性があるのですが、バラバラに書き記してあったそれらの情報が、ひとつ繋がり、ふたつ繋がり、と不思議な新月時間を過ごしております。
私の本職はパン・菓子職人でした。「でした」と過去形なのはここ数年ほとんどその活動をしてこなかったからなのですが、15年前にアメリカ移住を決意をしたのもずっと働きたかったNYのパティスリーで仕事がもらえたからでした。その後 LAへ移ってからも「これぞ我が天職」と心に決めて意気揚々とキッチンを渡り歩いておりましたが、「燃え尽き症候群」というのは突然やってくるもので。数年前にそんな状態になってからはプロのキッチンから半分足を洗い(?)全く別の職種に就いております。作ること自体は今でもとても好きなので時折パンを焼いては人にあげています。
それはそうと、なぜ私が菓子職人時代のことを書いているのかといいますと、当時自分がすごく気に入って作っていたものが、「神聖幾何学」というその頃は全く知らなかった存在と自分でも気が付かないうちに繋がっていたからなのです。
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「神聖幾何学」という言葉を知ったのは最近のことで、それは Uusi Supra Oracle Card が我が家に来てくれた時でした。タイトルもキーワードも書かれていないこの6枚のカードを目の前にして途方に暮れていたのですが、とにかく解読しなければいけないので黙々とこのオラクルカードのことをリサーチした結果、これらは「神聖幾何学」模様をモチーフにしたものだということがわかりました。
自分なりの解釈をもとにカードに対応させたキーワードを拾い、その後は「神聖幾何学」のことは私の頭の中からほとんどすり抜けてしまっていました。
それから今回の蟹座新月が近くにつれて「フラワー・オブ・ライフ」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。どんな模様か見たことがなかったので調べてみたところ日本の「麻の葉」模様にそっくりで、それは私が気に入ってアイシングクッキーに描いていたまさにその模様でした。
チベットの僧侶が砂で描いては壊す「砂曼荼羅」さながら、気が遠くなるほどたくさんの線をアイシングでクッキーの上に描き込んでいくのですが、この「描く作業」がまさに瞑想しているかのような状態にさせてくれたのと、それから何よりこの柄にとても惹かれていました。
Instagram にて新月リーディングをお届けしましたが、今回の蟹座新月では「自分軸の再確認」が重要なテーマのように感じています。そして神聖幾何学模様の一つである「フラワー・オブ・ライフ」を見ていると、外界(円)から内に向かって(もしくはその逆)バランスよく繋がれた点と線から生み出されるその模様の真ん中に「軸」が一本しっかりと通っているように見えるのです。この模様は「生命の根源の形や宇宙の森羅万象を表す形」と言われているそうなのですが、今この模様が私の目の前に現れてくれたのは、きっと風の時代への旅準備を促すものなのかもしれません。
全く関係がないように思えたかけらが一つ一つ繋がって、なんだかやっぱりここにたどり着くように導かれていたのかもしれないな、と感じた新月時間でした。