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大切なものをしまう場所、のこと。

5.22.2021

太陽のサビアン
双子座2度
サンタクロースがこっそりと暖炉の前にかけてある靴下をいっぱいにする
Rudhyar: Santa Claus furtively filling stockings hanging in front of the fireplace.

♘ 2度

1度で始まったことに反応していく度数

そして本日、Materia Primaから出てきてくれたのは「鉛」のカード。
82 • Lead • Pb【122】

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双子座22度
収穫祭で踊るカップルたち
Rudhyar: Dancing couples in a harvest festival.
♘ 22度
外からの影響に左右されない「軸」に則って能力を発揮し自らが望むものを引き寄せる度数

獅子座2度
おたふく風邪の流行
Rudhyar: An epidemic of the mumps.
♘ 2度
1度で始まったことに反応していく度数

大切なものをしまう場所

天体の物語は双子座へ。
「もっと知りたい」という知的な好奇心や関心にくすぐられ、外の世界へのつながりを深めていく時間に突入していきます。

太古の昔より、私たち人間の内側に息づく「創造的な想像力」は、外側からもたらされる情報によってさらに「刺激」され、新たな物語をそこに見せてくれます。サンタクロースが外からやってきて、靴下の中に「ワクワクするもの」をこっそりと入れてくれる。それは、新たな知的好奇心を掻き立てる情報であり、おはなしの「種」であり、星のかけら、なのかもしれません。

その星のかけら1つ1つを自分の内側で大切にしまっておく場所、のこと。いつの日か、それらを夜空に並べて誰かに星の物語を語るその時まで、大事に保管しておく「宝箱」のこと。

その入れ物のことを、双子座2度の詩では「靴下」と呼び、私たちは「」と表現するのでしょう。


書き込む作業

という元素から導き出されたサビアンの詩は、そんな風に外側から与えらえる刺激や情報を、上手に管理していくことの必要性を教えてくれているように思います。

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かつて「鉛」によって文字やシンボルが書き刻まれていたように、この元素には「情報」をどこかに書き込んだり、残していく、という印象があって。そして、今、私の目の前にいるこの存在は、体の中心に繋がる太い軸を頼りに、何かしらの選別作業をしているように見えるのです。

この姿かたちから、おそらく動物的な「直感」と、そして人間的な「論理的思考」を自らの体内で行き交わせながら、目の前に突きつけられた状況を判断し、その後の行動を決断しようとしているのではないか、と。

牡牛座の時間でじっくりと育ててきた「見極める力」。
そこへ双子座の「軸」とも言える、情報を処理する力と管理する能力が加わることによって、この複雑極まりない「社会」を生き抜く術、や「生きる知恵」のようなものを、体の中に「書き残していく」手順を見せてくれている、そんな風に思うのです。

注意すべきは、自分の内側で書き記されたり、言葉にされたものが、外側に向かって発信された途端、それらはそこから「一人歩きする」可能性を秘めている、ということ。
一度、自分の体の内から解き放たれたものは、「もっと知りたい」という他の存在によって拾い上げられ、感染症のように広まり、まるでいつの間にかサンタクロースがこっそりと靴下の中に入れていたかのように、彼らの脳の中に居座ることになるかもしれません。

情報をいともたやすく発信できる道具を手にした私たちだからこそ、時には靴下の中と外をひっくり返して、自分が一体どんな種を持っているのか、何を育てているのか、何を収穫しようとしているのか、ということを「ちゃんと知る」ことに、ひと手間かけてみてもいいのでは、とカードが伝えてくれているように思うのです。

内に取り入れるもの。外に放つもの。

視点の置き方によっては、それらは「思いがけなく肥大化して見える」ことがある。そのメッセージを忘れてしまわないよう靴下の中にそっと忍ばせて、今日もまた私たちは、情報の海へと繰り出していくのです。

Moon Garden

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近日中にYouTubeにてタロットデッキの開封動画を公開予定です。
お楽しみくださったら嬉しいです。