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ALGS ついに待望のプレイオフ開催!有名チーム・選手を簡単に解説!(EU編)

挨拶


こんにちは!むーなーです!
やっとやる気が出たのでついにEU選手解説です。
最近忙しかったりモチベが不安定だったりしたので、これからも出来るだけ良質な記事にできるよう頑張っていきます!

心からこの記事を見てくれている人に少しでもプレイオフがもっと楽しめるようになってくれればと願っています!

ではでは、早速解説していきます!


Playoffs

新型コロナの影響でオンラインで地域最強を決めることになっていたスプリット1プレイオフと違い、今回スウェーデンのストックホルムで行われるプレイオフは世界から厳しい戦いを勝ち抜いた合計40チームが1つの会場でチャンピオンを決めるという非常に熱い大会になっています!
(NA10チーム・SA5チーム・APAC North10チーム・APAC South5チーム・EMEA(EU)10チームの内訳です)

様々な地域のメタがぶつかり合うので難しいゲームになることが予想されています!

またランドマークの被りも続出します。例えばワールズエッジならTSMがいるフラグメントイーストにアジアのRCやEUのGMTが被っています。基本こういう時はTwitterなどで直接交渉をして、どちらかがランドマークを移動することがプロの間では多いです。少ないですが同じランドマークを共有する場合もあります。(分かりやすい例ならスカイフックもそれにあたる)
ただし、今回のプレイオフの場合だと各10チームの4グループにチームが分かれるので該当のチームと同じゲームじゃない時もあります。
それでもまとまらなかった場合は初動ファイトになります。

現在行われているスクリムでもランドマーク争いのため初動ファイトが多発しています、本番はどうなるでしょうか…




今のEUって?

以前の記事でEUについてあまり深堀りできなかったので今回はちゃんと書きます。

プレイスタイル

私は以前この地域をNAとアジアの中間と表現しました。NA寄りのメタ環境でありながら、ゲーム展開はアジアのように安置内ムーブをするチームが多いからです。なぜこのようになっているのかをファイト力の観点から考えてみました。
NAやアジアならファイトが強い有名な選手と言えば、VerhulstだったりSellyだったりGenburtenだったりと色々な名前が出てくると思います。しかし、EUになると名前を出せる人は少ないのではないでしょうか。
EUは他の地域に比べるとファイト力に欠けている(説明しにくいんですがチーム単位のダメトレや戦闘で大きく他のチームと差をつけられない。)と個人的に分析しています。拮抗していると言った方が分かりやすいかもしれません。コントローラーの選手が他地域に比べると少ないのも原因かもしれませんが…。

メタ環境がNA寄りにも関わらず安置優先のプレイをするチームが多いのはそのせいであると私は考えており、安置端ムーブをするチームがあまりいないのもそれが要因なのかなと思います。


メタ環境

ALGS Playoffs間近!!NAの注目チームと特徴を分かりやすくまとめました!|mooner|note
基本的なことは以前書いたので参照した方が分かりやすいです。

上記でも説明しましたが環境はほぼNAです。
EU大会再開が発表されてまもなくの日本時間3/22日深夜に行われたEUのスクリムを見ていたのですが、ワールズエッジはレイスヴァルジブ、ストームポイントはアッシュヴァルジブがほとんどでした。
あとはストームポイントでバンガロール・ホライゾンやレイスヴァルジブ構成がちらほらいるぐらいです。
驚いたのがまだまだストームポイントでもレイスを採用しているチームがそれなりにいたことです。ここは他の地域とも違う傾向にありますね。


4月に入って国際スクリムが行われるようになると、後でも解説しますがSCARZなど強豪チームはジブヴァルコスで安置内に入りに行く構成が増えました。
クリプトもやはりアジアほどではありませんが採用チームが多かったです。


※あとこれは余談なんですが、EUの人たちってなんか凄い仲がよくてチームでAPEXしてるなーって感じが凄い伝わってくるんですよね。

特にAllianceの3人は普段の大会からこの距離感でやっており、チャンピオンになるとグータッチやハグをするので見ていて本当に嬉しそうだなっていうのが伝わってきます(笑)。EUの中でも観戦にはおすすめのチームです!






チーム紹介

今回はプレイオフを決めたこの上位10チームからピックして紹介していきます!
前に書いたNAのプレイオフを参照した感じではなく、強さだったり知名度を考慮して私が選んで書くことにしました。正直な所、深堀出来ないチームの方が多いのでこの形を取らせていただきます。また、40チームもプレイオフには出るので全チームに注目するのも多分観戦側も難しいと思うので…

ランドマークはワールズエッジ(以下WE)とストームポイント(以下SP)の2つ書かせていただきます。
NAのSPのランドマークもNAのチーム紹介でまた書こうかなと思います!


Gambit Esports

Hardecki/Artyco/Leogri3x6

EU無双  Gambit
ランドマーク WEラバサイフォン SPミル
デバイスは全員キーマウ

EUを語るならまず出てくるのがこのチームです。
Hardeckiは以前超滅APEXで優勝していることもあり知っている人もいるのではないでしょうか。
今回のALGSでは諸事情によってPlayersというチーム名で出場しています。


このEUの中でもHardeckiだけは別格だと言われています。個人だけでいうなら世界有数の選手との声も高いです。
若干19歳にしてIGLとしてチームの先頭に立っており、スプリット1でもプロリーグは総合1位・プレイオフ3位とEUの上位を常にキープしています。
個人のスキルでは、正確なエイムと無駄のない動きにキャラコンを加えることで一方的に撃ち勝つを可能にしています。


構成はWEではレイスヴァルジブ、SPではアッシュ(レイス)ヴァルバンガを採用しています。特に注目すべきなのはSPの構成。ジブを採用しておらず、どちらかというと安置端でのキルを稼ぐことが多く、3人のファイト力を活かした好戦的なチームだと言えます。
チーム単位の戦いでは他のチームより一歩抜けていると言っていいでしょう。

ジブがいない状態で高順位ということは安置への入り方が上手いとも言えます。これはHardeckiのオーダーの上手さをも表していますね。(下の図でも前半SP3戦で1位15キル2回)

プロリーグラウンド1

多くの人を圧巻させたALGS EU再開直後のラウンド1、文字通り無双していたことからEUの選手たちに一気に緊張が走ったことでしょう

EUの中でもその顕著なファイト力を活かし常に上位に君臨しているGambit、間違いなく今回の優勝候補でもあるのでぜひ見てほしい1チームです!


※ウクライナ問題の影響でArtycoが出れなくなり、代わりにpkmkが出るとのことです。いつものメンバーで出れないので少し連携面に不安が出そうです。



GMT Esports

Gnaske/Max-Strafe/SirDel

驚異の構成 GMT
ランドマーク WEフラグメントイースト SPザ・ウォール
デバイスは全員キーマウ

あまり知らない人もいるかもしれませんが、こちらもEUの上位常連です。チームは違っていたこともありますが3人ともEUでは昔からいます。
個人的にGnaskeはEUのクリプト使いとして有名だったので、そこからチームを知るようになりました。

このチームの特徴はその構成にあります。プロリーグではSPはアッシュジブヴァルといった基本構成なのですが、WEはクリプトレイスヴァルでキルを稼ぐ安置端ムーブをしています。クリプトで周りの情報を得てから戦闘をするか選択するので、安置端で動くにしては安定しているチームだと言えます。

プロリーグラウンド3・1位

この画像を見れば分かると思うんですが、特にTOP5くらいまで残った時のキル数が凄いんです。爆発力という点ではNAのC9に似てるとも言えますね。

防御系キャラがいない構成はプロの間ではかなり珍しく、それで総合4位なのでかなりの実力を有していることが分かります。


とはいえ国際スクリムになってからは、ローバヴァルジブなど様々な構成を試しており、周りの環境が違うため堅実なムーブになっています。本当はどちらかというと好戦的なチームですが、世界と比べるとどうしてもファイト力で劣ってくるのが現実です。
これはGMTだけではありませんが、元々の自分たちのプレイスタイルや構成を貫くメタの変動によって自分たちが変わるかは大きな選択になります。

GMTは直近のスクリムではどちらかというと不調に近いので、新たな構成を本番までにどのくらい仕上げられるかで決まってくると思います。
もしかすると不調が続けば例の構成に戻るかもしれませんね!




Alliance

Hakis/Yuki/Valfs

One for all All for one Alliance
ランドマーク WE火力発電所 SPストームキャッチャー
デバイスは全員キーマウ

EUで最も”チーム”を体現している(個人的な考えです)Alliance
チームも有名ですが、IGLのHakisなら名前を知っている方も多いのではないでしょうか。個人的にもよく観戦しています(笑)。

まずはHakisのことから解説します。EUのレイスといえば個人的にはHardeckiとHakisが思い浮かびます。(NAならHalとSweet、アジアならRasやSellyのような)
キャラコンやエイムを得意とするHardeckiを剛とするならHakisはテクニックや判断力が優れており柔にあたります。また、Hakisは誘拐ポータルの第一人者とも言えるほどポータルの使い方が上手いです。

常に安定した成績を残していることからIGLとしても優れており、指示の仕方や動きはNRGのSweetに似ています。(少し誇張はしていますが…)

Allianceというチームはメタへの理解度やチームでの動きではEUトップクラスだと思います。
オクタンがシーズン8で強化された時は真っ先にオクタンを大会等で使用しており、あの時のオクタンメタの原点はEUでもあるんです。ヴァルキリーが出た当初大会でよく見かけたのもEUでしたしこの地域が環境を作っているのかもしれないですね。
(余談ですが当時TSMコーチだったgdolphnがハルたちにオクタンを採用するように勧めたと言っていた記憶があります。この話もEUがメタの原点であることを表していますね。)

現在までも様々な構成を試しており、本番もどの構成で来るかはまったく予想ができません。周りの採用レジェンドを見て自由に構成を変えれるのは強みでもあります。どの構成でもHakisのオーダーにより最高峰のムーブへと変貌を遂げます。

国際スクリムの成績もEU組の中では安定しており、こちらも優勝候補の1つと言えます。メタ環境の最後でも言いましたが、とても仲がいい3人なので見ていて本当に気持ちいいです。その連携が世界にどこまで通用するかはぜひ見ていただきたいです!


SCARZ EU

rpr/Mande/Taisheen

現EU王者 SCARZ EU
ランドマーク WE展望 SPバロメーター
デバイスは全員キーマウ

出ました、恐らく日本でもかなりの知名度を誇るSCARZ
去年のチャンピオンシップでは見事優勝を果たし、実績・実力ともに強豪といえるチームです。

まずはIGLのrprから。rprのレイスもEUの中ではトップレベル。
チームで誰かがやらかしても”それは俺の失敗だから気にするな”とかっこいいセリフまで言えるまさにIGLの鑑です。

ただ、先述したHakisやHardeckiと比べると最近のヴァルメタになってからオーダーの安定感はなく、実際スプリット1では14位でプレイオフには出ましたがそれも20位という惨敗になりました。
しかし、スプリット2でSPが参入してからは毎週レベルでチャンピオンも取れ、成績も安定してきました。短いオフシーズンでここまで仕上げたのは努力を感じます。

次にMandeです。彼の特徴は単発武器の精度です。

ここまでのエイムではなくとも常に安定した当て感を見せるため、大会ではアーマーを育てる要員になることも多いです。ジブであることとサブコーラー(IGLの補佐役)であることから、TSMでいうRepsのような立ち位置にいます。
チームのムードメーカー役を担っている側面もあり、試合に負けてもポジティブな様子を見せることが多いです。その朗らかな性格から人気もあり、配信では常に多くの視聴者を集めています。日本が好きと公言していることから日本人のファンも多くいますね、恐らく皆さんの中にも配信を見ている人はいるのではないでしょうか。

これは個人的な主観もあり特徴に入るかは分かりませんが、彼は報告の質がとてもいいように聞こえました。

動画上の一連の先頭を見れば分かると思いますが、ここに敵居る・何ダメージ与えた・俺はこうする・こいつミリといった報告が聞きやすく、情報も細かいためIGLからすると理想の報告に近いのかなと思います。

余談・IGLの難しさ

IGLの場合もそうですが情報の伝え方はとても大事です。例えば、周りを敵に囲まれて味方にヴァルウルトしてというのは簡単ですが、”ヴァルウルトしてここに降りよう、誰かいたらこっちに降りてドームをしてファイトをしよう”と飛ぶ前の段階で細かく伝えることで味方の思考の負担を減らせ自身のやるべきことに集中できます。前者でも大きな問題はなくプロのシーンでも頻発するシーンなのですが、飛んだあとから場所を探して味方に報告するのはとても難しいです。仮に降りる場所がなかった時に次の行動に余裕が持てなくなります。
そんなこともあり今の環境で特にIGLの力量が分かるのはヴァルウルトだと個人的には思います。安置端からでも一気に安置内に入れる強力なウルトですが、知識・判断力・思考と行動のスピードすべてが求められ、ミスれば即死に繋がる重要な要素です。ヴァルメタになってからこのゲームは本当に形を変えました。皆さんも観戦の際は各チームのヴァルウルトに注目してみてください。ヴァルウルトが生み出したおまけの動画も貼っておきます。


話が逸れました。TaisheenはSCARZの火力枠です。PADではないですが、火力を常に出し続け1vs2以上のクラッチもよく量産します。

その火力を維持・向上させるために普段からソロカジュ配信をしているため火力特化選手と言えるでしょう。向上心の高さだけでいえばチームの中でも一番かもしれません。

構成はテンプレ構成が多く、周りのメタに関係なく自分たちのプレイスタイルを貫き通しました。しかし、スプリット1で先程も言った通り惨敗したことから、考えを改め様々な構成を試すようになりました。今ではワットソンクリプトやヴァルジブコスなど様々な形をスクリムでは見せています。
本番ではどこまで行けるのか、日本でも多くの人が注目のチームです。




深堀出来ないチーム紹介

あまりにもないタイトルセンス…

ここからは私の知識が及ばずその名の通り多くは語れないが、一部の選手が有名だったり気になる要素があるチームを軽く紹介していきます。



Team Empire

RANCHES/Cleaveee/Maliwan

才能開花 Empire
ランドマーク WEハーベスター SP座礁区域
デバイスは全員キーマウ

彼らは昔からEUのプロの舞台で戦っていましたが、大きな実績は残していませんでした。しかし、Empireに入った直後のスプリット2では強豪全員を突き放し見事総合1位になりました。

特徴はその構成にあります。レイスブラハヴァルやレイスマッドマギーコスのような他のチームでは見られない構成でチャンピオンを量産しています。
なんていうか構成という観点では日本の456のような感覚で僕は見ています。特殊な構成を使っているチームってなんだか応援したくならないですかね(笑)

調子の良さでいえばEU1ですが、国際スクリムではどちらかというと不調なので、ぜひ本番でマッドマギーとガスで多くのチームを粉砕してほしいですね!




ACEND

無名だからいい画像なかった…

K4shera/Postkill/VjElX

スプリット1 EU王者 ACEND
ランドマーク WEカウントダウン SPマップ真ん中の無名(呼び方分からない、サファリ?動物園?)
デバイスはVjElXだけコントローラー

前回のスプリット1プレイオフで見事優勝したNEWの人たちの新チーム、ACENDです。

彼らの特徴は徹底的なまでの安定を目指すプレイスタイルです。
どういうことかというと、K4sheragがIGLなのですが彼のオーダーの特徴として安置への入り方が上手いというのがあります。オーダーの上手さだけならEUの中でもトップレベルです。クリプトを使っており、周りの情報を得て常に最適解の行動をコールします。

戦闘を好んでいるわけではないので、上位に残り自分たちが有利なポジションを取った時にキルすることが多いです。

プロリーグラウンド4

この画像を見てもらうと、キルが毎回とても多いわけではありませんが常に高順位なのが分かります。

WEはレイスクリプトジブ(コス)、SPはレイスヴァルジブ。レイスのポータルの安定感を好んでいるのが分かります。
しかし、国際スクリムではあまりいい成績ではありませんでした。周りが上手くなったことでどこまでこの順位優先の安定プレイスタイルが通用するかは個人的にも気になっている点です。



E6 (旧69iQ esports)

KSWINNIIE/Slayers/Naghz

古参の火力部隊 E6
ランドマーク WEスカイフック西 SPノースパッド
デバイスはSlayersとNaghzがコントローラー

あまり深堀はできないんですが、どうしても紹介したかったのがKSWINNIIEのリコイルコントロール。フラットラインの射撃訓練場での様子をクリップとしてみたことがある人もいるのではないでしょうか。

これできるのEUの他のメンツでもなかなかいないと思います。キーマウの理想形ですね。ホライゾンを使うこともあるんですが、リフトに乗れば割るわ倒すわと見てて本当に気持ちよかったです。

構成もレイスヴァルホライゾンだったりヴァルジブコスだったりレイスヴァルジブといった様々な構成を扱います。個人的にはヴァルジブコスのイメージが強いです。PAD2人と驚異のキーマウによってとんでもない火力を出すこともあります。

爆発すれば良い成績になることもありますが、安定はしていません。今回の大会では特にKSWINNIIEのエイムに注目して見てほしいです。古参の彼らがどこまで勝てるかももちろん見てほしいです!




最後に

最後に現在まで行われた国際スクリムの様子を軽くお伝えします。
配信している人も少ないのですが、AllianceとSCARZはコスやワットソンを練習するなど安置ムーブの構成を目指していると思われます。
EU組は火力面で他地域よりも少し劣っている点があるため、戦いになると安定しない場合があります。実際EU組はスクリムでも上位に残ることは少なかったです。

しかし、本番はどうなるか分かりません。魅力的な選手も多いですし、全員に勝ち上がってほしい気持ちはありますが、現実はそうはいきません。
まもなくプレイオフが始まりますが、選手の皆さんには悔いのないように戦ってほしいです。

明日調子が良ければSAとAS、NAの紹介していないチームも急ぎあげたいと思います。(ギリギリですみません)

ではでは、良いAPEXライフをお過ごしください~!


(動画など許可取っておりませんので、問題ありましたら迅速に消させていただきます。リプライ・DMからご連絡ください。)

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