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桜雨

雨風に散らされる桜をぼんやりと眺めながら

今年も 君と花見に行けなかった事を淋しく思う

出逢いの時からずっと曖昧な関係が続いているけれど…

私たちって 何となく一緒にいるだけなのかな

私は選ばれて君の隣にいるの?

愛情はあるの?

聞けない疑問が増えるばかりだとひとりため息をつく

仕事仲間と友人と知らない誰かと‥

笑う君を眺めながら今日も言えない言葉を心の奥底に溜め込んでしまう

何か言えば傍にいることすら出来なくなると思ってしまうから

笑顔の仮面を被っているのだ

いっそ 散り逝く桜のように

君の前からひっそり姿を消してしまいたいという想いと

曖昧な関係であっても君の隣は誰にも渡したくない気持ちが交差して

心が引き裂かれてしまいそうになる

桜を散らす冷たい雨に濡れて

このまま消えてしまいたい

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