叱りとフォロー

意欲のあまり、私の知らないところで他部署からも仕事を引き受けていた後輩。

いつの間にか私の知らない作業をしていて、私が
「それは何の仕事してるんですか」
と聞くと
「〇さんから、それくらいなら俺がやりますよって引き受けたんです」
と答えが返ってくる事しばしば。

ちょっとの時間であれば。本来の仕事はこなしているようだし、本人の経験にもなるだろうしと見逃してはいた。

しかし今回はその本来とは違う仕事のために長時間席を空けたいと言ってきた。

私「急ぎの仕事ですか」
後輩「いえ、できればやってくれると嬉しいなと言われてます」
私「それならやめて欲しいです」
後輩「こないだひとりで長時間作業したから今回も良いと思って」
私「こないだのは本来の業務のなかで長時間作業しなくちゃいけない時だったので仕方ない事。意欲があるのはありがたいんです。ちょっとの量の仕事なら見逃してきたけども、本来の仕事ではなく急ぎの仕事でないなら、そのために長時間席外すのはやめてください。」

しゅんとしたようだったが反論はしてこなかった。

しかし自分の心がものすごく痛んだ。後輩の積極性や意欲をつぶしたのではなかろうか。それで動きたくなくなってしまわないだろうか。

仕事をあがる時、なんとなく会話しにくいまま。ロッカー室で後輩に詫びた。

私「強く言ってしまってごめんなさい」
後輩「いえ、納得しなかったら俺ももう少し理由を求めましたけど、腑に落ちたから何も言わなかったんです。ありがとうございます。」
私「ありがとうございます。何か気になったらガンガン意見くださいね」

何も詫びないで終わっていたらお互いに何となく居心地悪いままだったろう。

居心地悪く会話しにくい時ほど、あえて気持ちを言葉に出して一生懸命会話してみると心が通じる時があるのではないかな。

また、プライドも捨て素直に自分を省みる事が出来る後輩で良かった。叱られた事を恨みに変える人もいるので。


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