(四方山)仕事人生は"山登り"と”激流下り”

 仕事人生は、よく「山登り」に例えられた.それが今、変化の激しいグローバルな時代、また気候変動や新型ウィルス感染拡大など環境変化の激しい時代には、大海原で風と波を読み船を操る「セーリング」や、ラフティングの「激流下り」に思えてくる.次々と押し寄せてくる荒波に、大破しないようどう自分を舵取りし、その為のスキルで武装していけば良いのか…  (そんな記事を昔読んだことを思い出し、それが正しく「今でしょ」と感じたので、徒然記してみた) 

 ラフティングは、ゴムボートに乗り、パドルを使って態勢を操り激流を下る遊び(スポーツ)である.ある時は大波、また落差のある滝、とんでもない局面がこれでもかとやってくる.その反面、静かな水面では逆らわず、流れに身を任せ最後に終着点(ゴール)まで到達した(乗り切った)時の達成感は、その乗組員全員が歓喜の声を上げて歓びを分かち合う.

大事なのは、何度となく押し寄せる難局を、情勢を含め見定め、的確に読み取る臭覚、本能の力だと思う.畑違いな職場(場合により専門外の新たな会社)などチャレンジ精神をもってくらいついていくしかない.これは、同じ職場にいても同じである.昨年と同じ、半期前と同じ,,,なことをしていては、生産性向上のスピードはいつ迄たってもあがらない.常にどうすれば”楽できるか”、第三者目線で俯瞰する等、革新する行動力が必要となる.

じっくりと専門性の高みを目指す「山登り」型の働き方が、自分の将来を見据えやすいが、いろんな職場を経験しその時々の仕事をこなす「川下り」型の働き方には、経験や多岐に渡るコミュニケーションが広がり成長していくメリットもある.

経済活性化の時代は、企業も成長しポストも増えたり、社自体が増殖するためチャンスも多い.そのため「山登り」という選択肢もあった.が、今はポストも減り、スリム化する社ではポストは減り、事業再編で縮小傾向となる恐れもある.その場合「川下り」と考える方が理解しやすい.

では、この激流の中で溺れないようにするには、どんなポイントがあるか考えてみた.

前を向く>これだけ猛スピードでグローバル化が進み、変動要素がある時代では、この変化を抗わず愉しむ余裕をもって接する位の気持ちで対応する.

流される>どうしようもない変化なら、敢えて抵抗することなく、その変化を受け入れて流される.変に力まず目の前の仕事を着実にこなし、次のチャンスを刃を研ぎ虎視眈々と探っていく気持ちで対応する.

準備する>新たな刃を開拓したり、得意分野や挑戦したい新しい仕事を探す.数々の職場、仕事を実直にこなすことにより、広がった出会いや経験も「再登山」で生かすという気持ちで対応

 人生100年.仕事人生が長くなっている現在、専門性を持っていれば、多角的に眺める複眼も養われ、新たな職場、会社、新規事業等で役立つ場合もあるかもしれない.

結局は、自らの強みは何だろうと真剣に考え、棚卸し、それを研ぎ澄まし、順応する刃、武器を増やし、ビジネスの世界で誰にも負けない強味となって、この激しいグローバルな時代を「激流下り」と「山登り」力を、適宜・応分に使い分け、乗り越えていきたいものである.

(以 上)

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