見出し画像

思い出したこと

痒くてねむれない、という投稿を書いていて思い出したことがある。


本来私は強靭なディープスリーパーだ。

どこでも眠れる。立っても眠れる。

入学して初めてのテストでも眠ったことがある。   (緊張感はどこへ?)


中学生の頃、家で着替えてる最中に

自分の胸の高さにあるタンスの引き出しを開けたところで眠さがピークを迎え、

その引き出しの中に顔を突っ込んで

立ったまま眠っていた。



家の近所で爆発が起きた時もぐっすり寝ていた。

自分の家の2階が爆発したんじゃないかと思うくらいの音と振動を感じた母が、2階で寝ている私に駆けつけてきたが、母に起こされようやく目が覚めた。


オーストラリアのバックパッカー宿で寝ていた時も、夜中に火災報知器が鳴ったが目覚めなかった。

正確に言うと、警報は聞こえた。

聞こえたから、起き上がって逃げた。


逃げていると思い込んでいた。


夢だった。


私は夢の中で逃げていた。


実際は隣に寝ていた当時の彼が、私を起こして手を引いて逃げてくれた。

幸い誤報だったけど、あれが本当で1人だったら完全に逃げ遅れていたと思う。

夢の中で逃げてる間、けたたましい警報が鳴る中で揺すり起こされても、それでもすぐに夢から帰ってこれなかった。現実だと思っていたから。


こうして書いてみると、自分がこわい。

普段は現れないこの神経の図太さは一体どこから来るのか。


だから今、痒いのはしんどいけど

痒くて目が覚める、普通の感覚の自分に少し安心さえしている。