弱いことと悪いこと

哲学的なことを考えるのが好きです。

哲学をちゃんと勉強したわけではないので
これを哲学的と呼んで良いのか分かりませんが
「〇〇とは何か」みたいな抽象的なことをとりとめなく考えるのが好きです。

とりとめなく、というのがポイント。抽象的な問いに簡単に結論は出ないと思っています。暫定解までしかいけない。

最近考えていたのは「弱いことと、悪いこと」。

ずいぶん前ですが、あさイチのゲストでトータス松本が出てた時に、その時演じてた朝ドラの役がめっちゃだらしないダメな父親だったみたいで、(すみません、私朝ドラは見てません)その役を擁護したいと言って、「芯から悪い人間じゃないんですよ!もっと金持ってて偉い人でも悪いやついるでしょ?そういう人じゃないんで!」みたいな話をしてたんです。

その時流れたVTRだと、貧乏で子供を働きに出して自分は働いてない、みたいなシーンと、その後も借金してしまって更にせびりに行く、みたいなシーン。

ダメで弱い人間は、悪いことしても根っからの悪人じゃなくて、
金も権力も持ってる強者は悪いことしたら悪人なのか。
これ、めっちゃむずくないですか??

弱さから来る悪事と、そうではない悪事に分けて考えると、確かに弱さからくるものは擁護したくなる気持ちもわかる。
憎むべきは弱さを生み出した背景の方であって、弱い本人を悪人と言いたくないってことですよね。

では、金と権力を持った弱い人間はいないの??
権力者でも心が弱ければ許されるの??
それとも、持たざる者しか許されないの??

一人で考えてどんどんこんがらがってきます。

弱さ由来かどうかじゃなく、
「悪事」と「悪人」で分けて考えるべき??
弱さ由来であろうとなかろうと、悪人は存在しなくて、行為が悪事かどうかだけを考えるのはどうかな?
何由来でも、悪事は悪事。
何由来でも、根っからの悪人とは言えない。みたいな??

悪いことはしてるけど、弱いだけで、悪いやつじゃないんです。
これが通るのであれば。
金と権力をもつ強者が悪事をはたらいてもそれはただの悪事であって悪人とは呼べないということになる。のかなと。

強い者、持つ者には多少ハンデがないとあまりに不平等だって考えを、知らず知らず自分も持ってたなと気付きましたが、弱いからといって自分より弱い存在(この場合子供)を犠牲にするのは、そりゃ違うだろと言いたくなりますね。

そういうことを考え始めてぐるぐるしてました。
哲学カフェとかで色々な人と話してみたい内容だなと思います。
(結論を出すとか、論破とかじゃなく、単純に色々な考えを聞いてみたい!)

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