頭の中にぼんやりと浮かんでいるだけの状態で書いた習作や、書きたまっていない小説の保管箱。もし、これ続きが読みたい、というのがあればリクエスト下さい。善処(絶対に書くとは言えないと…
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2020年10月の記事一覧
聖痕の守護者 第15話 届きそうで届かない距離
鬱蒼と木が生い茂る森の中をカロンたちは走っている。先頭を駆けているのはアレク、ではなくテルース。すでにカロンとテルースにも追手の気配は感じられるようになっている。気配を探りながら逃げる状況ではない。とにかく追いつかれないように全力で駆け続けるしかない 状況だ。
だがそれにも限界が来る。単純に走力を比較すれば、追手の亜人たちのほうが上なのだ。
「テルース。左だ。川に出よう」
前を走るテルー