「我ら詩人は」

我ら詩人は蒲公英です
陰鬱とした詩情を抱へ
常に陽光を浴びつづけ
爽やかな花を人に見せます

誰も彼もににつこり致し
けれども詩句は鬱蒼として
積り積りて言葉の種を貯へ
真白きわた毛の詩を広げます

風吹く初夏に我ら詩人は
言葉の塊、詩という種を
この世の中へまき散らしませう

乗れ乗れ児等よ、風に乗れ
それを受けとれ人の子よ
詩よ言の葉よ、人へ花咲け

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