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ひとりで逝つた彼のために、今まで物語を紡いできた。 そして書き終へたといふ確信を得た…
令和四年十一月十五日(火) 4:43 いつまで経っても空は空だし、雲は雲だ。だから過去さえ過去…
令和四年十一月十四日(月) 朝、車の窓には霜が降りるやうになつた。 まうじき冬がやつて来…
人は誰かに生かされているんじゃない。自分の意思で生きようとするからこそ、生きていくんだ…
夏の夕暮れほど感傷的にならず 爽やかな五月の風くらゐの気楽さで けれども桜はたしかに散らす…
始めたばかりで様々な人がご覧になって下さるようで、感謝感激です。今更ながら恥ずかしい文…
ほんたうは、3月の間にコロナに罹つて卒業をまへに死にたかつた。 さうすれば、みんなが言ふだらう。「惜しいなあ」と。それを聴きながらゆつくりと、後悔とともにこの世を離れることが、ほんたうの幸ひだつたのだと思ふ。 いまの私は充実してゐるらしい。だが一向に幸せにはなれない。金にも困らず、食ふにも困らず。しかしそれらに貧窮してゐた、あの頃のはうがずつと頭を使つてゐたし、必死で生きてゐた。 あの時のはうが、ずつと遠くに行けると思つてゐた。世界は無限の未知に溢れて、眼前には豊穣な