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物書き

#エッセイ
#詩
#蝶


1日終えて  ふと蝶を思い出した
それは  一緒にいた知人が
「 蛾が止まっている ! 」の声に目をやれば
2cmほどの 小さい灰色の蝶
シジミ蝶

蛾( が )じゃなくて  蝶( ちょう )
色が地味だけに
間違えられるシジミ蝶 …

華やかな羽色ばかりではない



「 グレー 」

1円玉のような小さい蝶

灰色の裏羽
小刻みに動かし飛ぶ
小さくてかわいい

それは 自転車に止まり
ひと休み
私もしばらく
ひと休み

そのうち 1頭 2頭 と相手を求め
3頭 戯れながら
灰色の空へ同化してしまう

全うする 限りある短い命を 


「 ひらひら 」

朝陽があたった木々は
場所を変えることなく
そこにたたずむ

小雨が止んだ 新緑の森から
ひらひら舞う紋白蝶

翅(はね)にあたる紫外線で
君がわかる

葉サクラの上を サツキの間を

菜の花には目をくれず

残された時間は少ない

七日のうちに 白い翅の君に
会いたい






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