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しっかり好きだった彼は、ほんの一週間で儚く散った。

皆さまがくれる「スキ」の通知で目覚めたり、
眠ろうと思える日々。



この記事を、たくさんの方に読んでもらえて
とても嬉しい気持ちでありながら
とても心苦しい気持ちになったため、続編を。



この記事で書いた2つ下のかわいい男の子は

ほんの一週間と少しで、
忽然と私の前から姿を消したのだった。


さようならをする、1日前まで
「四国の美術館いっしょにいかない?」と
目を輝かせることもできる人だった。



雲行きが怪しくなり始めたのは、
わたしがnoteを書いていると知られてからだった。

「note読みたい!」と言われ教えてしまってから
わちしたちの歯車は狂い始めた。



別れ話の切り出しは
「付き合う前段階で、もっとデートしてみたかった」。


絶対本当の理由ではないなと確信した。


ゆるく、それらしい理由を並べたあとに
彼から自発的に重い口がやっと開かれた。


「note教えてくれたじゃん?」

「うん」

「あれ読んで、正直、怖いと思ったんだよね」

「そっか」

「うん、ごめん」




読んだnoteというのは紛れもなくこのアカウントの記事である。


わたしが生み出した、書き出した記事たちを読んで
「怖い」と言われた。


これは人生で初めての経験だった。


顔がキモい、などの悪口を言われれるより
何倍も、何倍も、心を殺された気分になった。



わたしが好きな映画を彼も好きだと言った。

それだけで、勝手に彼は「わかるひと」だと
錯覚してしまっていたのだ。



完璧にわたしの落ち度だった。

「一年ぶりに恋人ができた」の記事も読まれた上での「怖い」という感想。



結局、noteが理由で失いたくなかった人を

最も簡単に、あっけなく、儚く失ったのだ。


大切にしたいという思いが芽生えてから別れまで
約一週間。

お互いを知るには不十分すぎる短さだけれど、


「わたし」を知るには十分な期間だったと思う。





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