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3歳長女の自己理解に驚いたはなし

3歳長女は、一言で言うと
かなりのおてんばだ。

良く言えば、子どもらしい。元気いっぱいだ。

悪く言えば、かわいそうなのでやめておく。

まだわずか3歳の長女の、理解力や表現力がすごいなぁと感じた出来事があった。

週末、いっしょに近くの100均に行ったときのことだ。

迷路、塗り絵やシール、キャラグッズ。

100均は3歳には宝物であふれている。

長女は、興奮して店の中を走り回ってしまい、次女を抱えながら追いかけ回すことになった。
何とか落ち着かせ、買い物をすませた。

家で遊べるおもちゃ、ドリル、シール数点とおやつ、
心と体の疲れなど数点を買ってきた。


その日の夜
布団に入るなり
長女は しんみりとした表情で話しだす。

「きょう、楽しかった。
でもね、長女ちゃん、ダメなことしちゃったの。

お店のなか、走ったらダメなのに
とめられないの。
どうしても 走っちゃうの。
嬉しいと、自分でとめられないの。
ごめんなさい」

衝撃を受けた。

悪いことだと分かっているのに、
どうしても 自分を止めることができない という長女。

たった3年しか生きていないのに、
善悪の判断がついた上で
自分をよく理解している。


***** 

わたしの生家は、個性でキラキラと光りまくっている。

今でこそグレーゾーンという言葉がよく聞かれるが、
グレーではない。
色で言うならば漆黒だ。 

専門的な書の各ページの例に載るように、
さまざまな種類のオールスターが勢ぞろいだ。

個性と個性がぶつかりあって
分かりあうこともなく
一家 かいさーん おつかれさまでしたーのような時代もあったが

時代の変化とともに
お互いを理解し合い、
今や あたたかく仲良く幸せに生きている。

そんなわたしからすぽーんと出てきた長女に
何かしらの特徴が遺伝していても、
なんらおかしいことはない。

*****

わたしたち大人が数十年ほどかけて
やっと理解してきた「自分」というものを
ぼんやりと掴み、悩んでいる。

さらにそれを言葉にして表現できている。

わたしを驚かせた長女は
しばらくおしゃべりを続け
そのうちに
すーっと眠りについた。

まだまだちいさくて 
やわらかい手のひらが
一回り大きくなって見えた。







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