出来るだけ生きる、諦めない

こんにちは。
今回は生きるとは?についてです。
あるケースで、肺がん末期の患者さんがいました。
酸素の吸入量も多く、予後2ヶ月…いや…1ヶ月

胸水にも水が溜まり、息苦しさもあいまって、
生活も大変な状況で、
エコーを用いた胸腔穿刺を実施。
息苦しさが和らいだ中での
人生会議の開催提案

唐突な提案でご夫婦は呆気に取られていた。
どうやら直前の病院ではあやふやになっていて、
家族でどうするか考えたこともなかった。

時間も無いため、週末家族で考えてください。
どうするかを決めていた方が、色々と良いと思います。
悔いの残らないよう、考えてみてください。

翌週伺った際にまた教えてください。

翌週往診の先生と同席した際に
患者様からは「延命の必要はありません」
家族とも同意しました。

前週は、どこか曇った表情で、
キツそうな感じではあったのだが、

当日はどこかすっきりした表情でそう話をされてた。

生きるという事に向き合う事を考えることとは
覚悟を決めることであり、
そして自分の最大限の生き様を残していくこと。
そこに迷いはなく、とにかくひたすら進んでいく。そう。生き抜くんだ。家族が、そして自分が後悔しないよう。

そのお手伝いを我々や訪問診療、ケアマネ、訪問介護が一致団結して行っていく。
ということに他なりません。

技量については3年以上の臨床経験も大切かもしれませんが、より大切なのは
自分だったらという目線を持ちつつ、患者さんの希望に添えて行動できる事なのかもしれませんね。
ちなみに、これは独立したい人には必ずあったほうが良いスキルかと思います。

訓練次第で、ある程度は培われるものなので、
意識的に実践をしてもらおうと思います。
うちのスタッフには。


また、、これは不謹慎な話かもしれませんが、
生き抜く眼をしている方々は、とにかくまっすぐに、澄んだ目をしています。
命の燈を出来る限り絶やさぬよう。

気を引き締めて、我々も対応していかなければと。そう思う今日この頃でした。

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