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癖の強い喫茶店が好き(前編)

 眼鏡屋さんでサングラスしてキャッキャしてるカップル、素敵ですよね。どうもメシロです。カフェを巡ることが好きというあまり面白くない趣味を持っています。今日はその中であった話です。

伝説の喫茶店

 大阪には知る人ぞ知る喫茶店があります。といっても、テレビには結構出ているので知名度はあると思います。店の方に許可を取ってないので名前は伏せますが、ここでは「こんぶ」と呼ぶことにします。理由はない。

 こんぶは大阪の田舎寄りの住宅街に位置する喫茶店で、一見すると寂れた喫茶店なんですけど、ドアの張り紙に「営業時間:AM6時からAM3時30分まで」って書いてるんですよね。これ見間違いじゃないです。マジです。なお一人で切り盛りしてらっしゃるオーナーに連絡を入れると、これ以外の時間(といっても3時半から6時までの二時間半だけだけど)にも対応してくれるそうです。いつ寝てるのよ。
 
 
メニューに関しては、基本的にブラックの珈琲一本で勝負していて、フードもケーキが2種類のみとかなり気合が入ってます。基本的にはブラックのみとはいうものの、作り方は多彩でオーナーが注文を受けてから約1時間かけて作るものから、いわゆるアメリカンや水出しまでありました(50種類くらいある)。そして値段も1100円から100,000円(!)までとかなり強気。でも中身を見てみると、これ本当に利益でてるのか…?と心配になるほどマスターのこだわりが詰まってます。

コーヒーの感想

 まずは僕のおすすめから。「シルクロード」と呼ばれる創作珈琲で、濃いめに抽出された珈琲の上に生クリームがのってます。ジャンルで言うとブラン・エ・ノワールやエスプレッソ・コンパンナに近いけど、また違う感じ。コーヒーも甘め、普通、苦めの3種類から選ぶことができるんですけど、最初に行くなら甘めを注文することをお勧めします。甘めって言っても加糖しているわけではなくて、コーヒー自体が持っている甘みをネルドリップと生クリームで引き出している感じで、例えるなら”飲むコーヒーゼリー”って感じです。美味しい。苦めも美味しかった。そして写真を見てもらったらわかるんですけど、バカラのグラスを使ってるんですよ。しかも金縁のやつ。テーブルウェアが好きな僕はめっちゃテンション上がりましたね。

シルクロード。うまい

 次にデミタスコーヒーと呼ばれる、この店イチオシの珈琲(写真撮り忘れたごめんなさい)。簡単にいうとエスプレッソなんですけど、ネルドリップと呼ばれる布製フィルターを使う抽出方法によって味はかなり丸くなっています。そのネルドリップで一杯あたり150g(!)のコーヒーを濃いめに抽出します。普通コーヒーを抽出する際に使う豆の量が大体10〜18gなので如何にブッ飛んでいるかが分かりますね。(カフェイン爆弾でもある)
 個人的にはこれ頼んだことないんですけど、マスターが毎回お裾分けしてくれるんですよ。味の感想はかなり苦いです。でも舌に刺さるようなキツさやトゲはなくて、密度の高い”苦味”が舌を包み込むような感じ。そしてその苦味の中に甘味があるような感じ。例えるなら玉露が近いですね。このカフェを象徴するような珈琲なので一度は飲んでみることをお勧めします。
後編ではマスターについて書いてみようと思います。
それでは。


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