145「詩」おやすみなさい
おやすみなさい
今日の隙間から抜け出して
時の止まった空間に横になります
見上げると天の川が
ゆるやかに流れています
流れを横切っていく魚の数を
数えていたら
気づかないうちに夢のなかを
私が走っているはずです
私は秋桜の咲き誇った丘まで
走っていきます
丘の上で
抱えきれないほどの秋桜の花束を
子どもたちのために作ります
夜明け前に
子どもたちひとりひとりの
足元を秋桜の花束で祝福します
歩いていく道が
強いものの悪意に
心傷めることがないように
ひとりひとりが
神さまの与えてくださった道を
見つけていけるように
おやすみなさい
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