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原田 知世 / ルール・ブルー (2018)

ドラマ設定や2クール連続放映などが話題のテレビドラマ「あなたの番です(2019年4~9月)」(日本テレビ系)関連もあって、自分が管理している各SNS上で原田知世嬢がとにかくにぎやかである。ここ一ヶ月ぐらい、自分のスマートフォンやPCをなんとなく眺めていて、彼女の顔を見ない日はないのではないか。

ここ数年の彼女は、女優として世間の(ある種、俗っぽい)一定のニーズを満たす活動を行う一方で、歌手 / ミュージシャンとしてもカバーアルバム・セルフカバーアルバムなどをコンスタントにリリースしていて、そのしなやかなバランス感はかなり奇跡的な域に達しているような気がする。

作品的には、もはや彼女の音楽に不可欠とも言える、伊藤ゴロー氏とのタッグも盤石なものになり、初期の彼女の音楽(主に鈴木慶一プロデュース物)が好きな自分的にはすこし寂しい気もするが、毎回リリースされるアルバムがその都度聴きごたえに満ちたものになっているので、ぐうの音も出ないというのが正直なところだ。

そして。昨年リリースされた「ルール・ブルー」、かなり個人的に好きなアルバムである。それはもしかしたら、近年のボサノヴァテイストが抑えられていて、自分が好みとする音楽に近いから、なのかもしれないけれど。

L'Heure Bleue = 日の出前や日の入り後に、空が神秘的な青色に染まるひととき。

彼女のイメージ的にまったくのブレのないコンセプトを元に集められた各楽曲が、重厚感あるサウンドやストリングスと相まって、一つのテーマに綺麗に集約されていく様は、聴いていて本当にたまらない。

そして、そのサウンドに寄り添うように、"落ち着き"を魅せながらもかろやかに流れていく彼女のうたが、やはり素晴らしい。普段、胸のなかの奥の奥で大切にしている"なにか"をそうっとやさしく撫でてくれるような声が、ただただ、心地よい。

このnoteでは主に音楽ストリーミング配信で(も)聴ける作品をピックアップしています(自分が主に利用しているのがapple musicのためリンクはそれ用で貼っております)が、instagramでは自分の手元にあるフィジカル作品を紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいませ。


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