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305【未来の授業の在り方】

人工知能やSociety5.0など、今の子どもたちが社会に出て活躍する頃、世界はどのような状況になっているのでしょうか。これまでとは全く異なった時代を生き抜くことになることは間違いないでしょう。これからどのような力が必要とされ、そのために、学校や保護者はどうあるべきか、未来の授業はどうあるべきか、今日は少し考えてみたいと思います。

 日本において社会の在り方を見てみましょう。まず、日本は人口減少や超高齢化社会、地方の過疎化など様々な課題を乗り越えなければなりません。それを解決するために欠かせないのが、テクノロジーを活用する力です。大量のデジタル情報を入手、管理し、必要なものを取捨選択しながら使える人が新しい社会を生き抜いていくでしょう。

 次に、目まぐるしく変化していく状況においては、前例のない課題も増えていくでしょう。このような課題に積極的に向き合い、他者と協働して解決していく力も必要とされていくと思います。

 では、学校はどのような在り方になっていくのでしょうか。テクノロジーを積極的に活用し、よさや怖さを知り、使いこなせるようにならなければなりません。単に「インターネットは危険だ」と蓋をするのではなく、使いながら、場所や時間に縛られず学べること、学習内容の蓄積が容易で、学習の現状の分析に使えること、テクノロジーが発達しえも、人にしかできないこともあることなど、使いながら、理解していく必要があります。

 さらに、共働きやシングルマザーなどの家庭環境、地域環境の変化により、子どもたちの日常生活で関わりを持てる人が極端に減少しています。人と人との関わりが今よりも一層重要になってくる時代に、子どもたちにどのような環境を作っていけるのか、残していけるのかは、最重要課題と言えましょう。

 子どもたちは、それぞれに持っている能力や生活している環境が違います。今後、さらに多様化していく中で、一人一人の理解や習熟度に合わせて教材を提供するには、テクノロジーの活用は不可欠です。より効率よく学ぶことが出来ます。これからは人間vsテクノロジーではなく、人間×テクノロジーの時代になっていきます。心の成長も含めた人としての総合的な豊かさを育む授業が求められています。


未来の授業へのおすすめ本を紹介します
・「ミライの授業」瀧本哲史
・「こどもを育む環境、蝕む環境」仙田満
・「ぼく、学級会の議長になった。小中学生から始めるファシリテーション入門」三神英彦
・「せんせいのつくり方“これでいいのかな”と考えはじめた“わたし”へ」岩瀬直樹
・好奇心を“天職”に変える空想教室」植松努
・「さあ、才能に目覚めよう 新版ストレングス・ファインダー2.0」トムラス
・「読書する人だけがたどり着ける場所」齋藤孝
・「晴れてよし、降ってよし、いまを生きる」佛光寺

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