モイモイまかない ~トンプス~
ミルフィーユを素朴にした感じのトンプス。オランダおなじみケーキは、甘さを抑えたホイップクリームをパイ生地でサンドされています。どこで買っても、長方形、2枚パイ挟み、上部のアイシングがお約束のよう
アムステルダムのベーカリーが発案したといわれており、名前はヨーロッパを巡業していたアメリカのサーカスの出し物「親指トム将軍」(General Tom Thumb)からヒントを得たという説があります。後に、フリース人の演劇俳優でこびとJan HannemaがAdmiral Tom Pouceと名乗ったそうです。そういえば、ミルフィーユはナポレオンとも呼ばれていますね。パイと軍人の間には人知れず深いつながりがあるのでしょうか。
さて、このトンプス、ひとつ問題があります。きれいに食べるのが大変むずかしい。アイシングがかかったトップのパイがかたいのに、その下のクリームはふわふわ。フォークをナイフ代わりに入刀すると、パイが板となってクリームを押す格好となり、クリームがむにゅにゅにゅーとはみでます。とにかくかたさのバランスが全くとれていないのです。
横に倒す、味と食感のハーモニーをあきらめてとにかく上のパイだけ食べる、ぐちゃぐちゃでもとにかく食べ進めるなど色々な試し方がありますが、オランダ人友人が「ハーモニーを保ちつつ、きれいに」食べる方法を教えてくれました。
上のパイ地をはがし、下部のパイ地の下に敷く
だそうです。
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