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2種類の知能が示すライフステージに合った働き方~『人生後半の戦略書』

 「今の働き方をずっと続けられるのだろうか?」

この『問い』に向き合い続けていたら、気がつけば会社員を辞めて起業していた、という前回のお話の続きです。

40代以降の人生とキャリアを考えるときに絶対に知っておいた方がいい、「流動性知能と結晶性知能」について、前回では書いています。
まだ読んでいない方は、こちらの記事を先に読んでくださいね。


さて。
『人生後半の戦略書』という本を読んで、40代以降の働き方・生き方を考えるときに重要なポイントだと私が思ったこと。

1.人間には流動性知能と結晶性知能の2種類の知能がある
2.人生には住期(じゅうき)と呼ばれる4つのステージがある

今日は2番めのポイント、「4つの住期」についてです。



古代インドの思想には、住期(アーシュラマ)という考え方があるそうです。

1.学生期(がくしょうき)
青少年が学習に専念するステージ
2.家住期(かじゅうき)
キャリアと富を築き、家族を養うステージ
3.林住期(りんじゅうき)
過去の公私の義務からきっぱり手を引き、精神性と深い知恵、結晶性知能、教育、信仰にいっそう専念するステージ
4.遊行期(ゆぎょうき)
悟りを開くことだけに没頭するステージ

   
流動性知能と結晶性知能の2つの曲線を知ったあとでは、4つの住期の意味するものが、より深く見えてきます。


それぞれの住期は、25年が理想とされているそうです。

25歳まではひたすら勉強する学生期、50歳まではひたすら働きキャリアと富を築く家住期

流動性知能と結晶性知能の逆転は、家住期の後半に起こります。

次の林住期を視野に入れ、それまでの「もっとがんばる」の考え方を捨て、結晶性知能を活かす働き方・生き方にシフトしていくことが、人生後半の戦略としては欠かせないということ。

そしてそれが人間として、無理のない生き方だということではないでしょうか?



私は会社員を卒業して、「食ってくためには何かしなきゃ!」の思いで、起業しました。
なんて言うとカッコイイのですが、実際は、起業なんていう単語はアタマの中に無かった 笑
「とにかくお金をもらってやる!」程度の考えしかありませんでした。

「生きていくためにはお金が必要!働かなきゃ!」が、私を動かしていた。だから「もっと頑張る」をやり続けるのがしんどくなって会社を辞めたものの、まだまだどっぷり家住期の中でした。
   

商売経験などまったく無い。
なのに、なのか、いや、それがゆえに!

「自分はなんにもわかっていない」ということすらわかっていない。

そんな状態でのスタート。
上手くいくはずがありません。

案の定、"鳴かず飛ばずのセラピスト" で、
「どうやったらもっとお客さん来るんだろう?」
そればかりを考えていました。

でも、起業2年目だったか3年目だったか。
突然、気づいたんです。

あれ???
これって、仕事じゃん!

仕事の仕方なら、ワタシ知ってる。
今までイヤって程やってきたし!

なーんだ、「仕事」をすればいいってこと?!

と。
突然、開眼したのです。
   

「仕事」のギアが入った。
 

そしたら売上げはどんどん伸びていきました。

そして気がつけば年商1000万を達成。

そして気がつけば、『年商1000万円病』からのアイデンティティクライシスに!笑


私が会社員を卒業したのは、おそらく、流動性知能の限界を感じ取っていたからだと思います。
そして、結晶性知能を活かす起業の道へとシフトしました。

きっとそれは、これからは林住期へ向かうのだと、人生が私に、暗に伝えていたのだと思います。

でも私は、会社員時代の仕事スイッチを入れてしまって、またまた流動性知能にターボをかけてしまったんです。

そりゃ、壊れるわー、迷走するはずだー! 笑


最初は、忙しいことは嬉しかったし、楽しかった。
だって、申し込みが絶えないってことだし、好きなことをガンガン出来るんだし、どんどん売上げは上がるし。
   

でもやっぱり出てきてしまったんです。
会社員時代の最後に直面したのと同じ「問い」が。
   

「今の働き方を、ずっと続けられるんだろうか?
そもそも私は続けたいんだろうか?」

   

もちろん、答えはノー。
だから私は、そこからビジネスモデルを変えていきました。

毎日ブログを書かなくても、
朝から晩までSNSに張り付かなくても、
必要なお客様だけが集まってくる
『数を追いかけない相思相愛ビジネス』の形を整えていきました。


林住期というと、俗世を捨てて隠遁する、みたいなイメージですが、今の時代にそれは、あまりそぐわないですよね?
   

別に、完璧な人生を生きるには50歳になったら山奥にこもらないといけない、という意味ではありません。人生の目標を設定し直すべきだ、という意味です。
林住期は、第2の曲線を形而上的に言いかえたものと考えてください。

『人生後半の戦略書』より

   
マネーゲームのようにお金を稼ぐことや、有名になること、もっと上を目指すこと。
右肩上がりの「もっと!もっと!」の欲望を捨て、今までのしがらみからも離れ、自分が本当にやりたいことをして、自分らしく自由に生きるのが、林住期ではないでしょうか。

そして古代インドの時代とは違い、今はWebを使ったマーケティングで、自分の稼働時間を減らしても、自動で収益を上げる仕組みを作ることが出来ます。

山奥にこもって自給自足の生活をしなくてもいいんです。
それまでの頑張りを捨てても、それまでの生活水準を保ったまま、より自由に、よりゆとりある生活を楽しむことが出来る。
起業という生き方が、それを可能にしてくれます。


だけどもちろん今の時代、どうしたって情報はいっぱい流れて来ます。

ネットを開けば、「これが幸せ!」「これが成功!」「こんなに幸せ!」「こんなに楽しい!」「こんなに稼げる!」「こんなに持ってる!」「こんなにエンジョイしてるぜー!」の大洪水。

そういうものを目にしてしまうと、「もっとがんばらなきゃダメなんじゃないの?」という昔のクセが、ひょっこり顔を出すこともありますが 笑

そんな「圧」にも負けず、いや戦わず♪
正気に戻れるようになったのは、結晶性知能のおかげでしょう。


どうしても私たちは、「今よりもっと」を考えるように刷り込まれています。
起業という生き方を選んだら、なぜかずっと成功し続けなければいけないような強迫観念にかられてしまったりもします。

だけど、永久にがんばり続けることは出来ません。

人生にはギアを入れるときと、ギアを緩めるときがある。
ギアを緩めたら、猛スピードで走っていた時には目に入らなかった、道端の花の美しさに気づくかもしれません。

ギアを緩めたら、より豊かな世界が広がっていく。それも確かにあることを、今までの経験から私は知っています ^^
  

「今の働き方を一生続けられますか?」

この問いにドキッとしたら、ぜひどうぞ。


おまけにもう1つ♪

ちょうどこの本を読んだばかりのころ、ちきりんさんがVoicyでおんなじこと言ってた!!

これを聞いて、最後のピースがはまりました。
これがセレンディピティってやつですかー (^^)/

プレミアム放送ですが、330円でこの月の有料放送全部が聞けます。


【ひとり起業のためのマーケ塾】を、0が1個(ヘタすると2個?)少ない価格にしたのは、ちきりんさんと同じ理由だー!と嬉しくなりました ^^

私ももう「家住期」は終わり。
そして「林住期」から「遊行期」へ、意識はシフトしつつあるのかもしれません。

書きあぐねていた「ノンデュアリティとビジネス」というテーマ、最近なんとなく書きたい気持ちが膨らみつつある ...
でももう、気張らず、リキまず、入れ込まず。
時が満ちれば、きっと何か書くでしょう ^^


だいじょうぶ、なんとかなる!

みちをひらく人 おおのぎむつこ


正しい知識は武器になる!
人生後半の戦略のベースに、正しいマーケティングの知識をどうぞ(^^)/

好きな仕事で食っていく!【ひとり起業のためのマーケ塾】


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