monzenkozo@社会人育成

社員教育・人財育成・研修事業で約17年。「大人の成長」に関する日々の疑問や学びなどを綴…

monzenkozo@社会人育成

社員教育・人財育成・研修事業で約17年。「大人の成長」に関する日々の疑問や学びなどを綴ります。

最近の記事

「AさせたいならBと言え」を読んで、大人向けの学びで汎用できるか考えてみた。

「AさせたいならBと言え~心を動かす言葉の原則~」岩下修(著)を読んだことがあるでしょか? 小学校教諭であった岩下氏が開発した、児童のこころを動かす「発問・指示」方法。 させたいこと(A)を直接指示しても子どもは動かない。 子どもが想起しやすい・興味喚起しやすいような表現(B)を 用いれば、子どもは目を輝かせ行動するようになる。 例えば、 「ちゃんとお鍋を洗って」  ↓ 「ここまで聞こえるようにゴシゴジこすって」 こう言い換えるだけで、子どもは面白がって洗い始める(らし

    • 大人のスローリーディング

      1冊の本をじっくりと読み深めていくという学び。 子ども向けでは灘高・橋本先生の「銀の匙」の授業が有名です。 中勘助の「銀の匙」を中学校3年間かけて読み解くというユニークな授業。 これを真似ている訳ではないですが、 私たちも、1冊の本を数年かけて読み深めていく 大人向けの勉強会をしています。 1冊目は、「成人教育の意味」エデユアード・リンデマン(著) 2012年6月~2016年3月 <3年10ヶ月> 2冊目は、「ダイアローグ」デビィッド・ボーム(著) 2016年4月~2

      • 企業研修。受講者に合わせて資料を毎回作り変え、伝え方や運営も変える。

        社員向けの企業研修において、 講義形式ではなく、考える時間を提供しています。 大人が学ぶというのは、 情報を入手する/新しいことを覚えることよりも 自分自身について考える、 特に、自分がどのような思考を回しているのか、 どのような前提の上でものを考え、物事を捉えているのか、 己の思考を理解することが重要であると考えて、研修を組み立てています。 覚える研修ではないので、皆さんが、いかに考え、自分自身の思考の癖や、前提(思い込み含む)に気づけるように支援をしていくので、 講義

        • 言語・非言語コミュニケーション x 聴覚・視覚 感情が出やすいのは?

          人とのコミュニケーションにおいて、 私たちは「言語」と「非言語」を用いて意思疎通をしています。 「言語」は「ことば」、「非言語」は「表情・動き・イントネーション・声色」などの見て取れる、聞いて取れる言語以外の要素を指します。 メラビアンの法則は有名ですが、人は、相手が矛盾したメッセージを発した場合、例えば、言葉の意味内容と、話すテンポやしぐさが一致しない場合、人は、言語情報よりも非言語情報を優先的に信用するという実験・証明です。 暗い表情で「うれしいです」と言っているの

        「AさせたいならBと言え」を読んで、大人向けの学びで汎用できるか考えてみた。

          コミュニケーション・スキルって、実際にやってみないと上手くならないのね、やっぱり…。

          ある記事に「一方的に話し続ける人」についての悩みが載っていた。 アドバイザーの回答は: 「ちょっといいですか?」と一言入れて、話を中断してしまって全然問題ないと思う。「〇〇さんが言っているのはこういう意味ですか?」「私の理解はこれで間違っていないですか?」と尋ねて話のポイントを確認しましょう。 ただし、言い方には気をつけましょう。話を中断する理由を丁寧に説明すれば、相手もすんなりと受け入れてくれるはず。 こういったアドバイスを読むと、一瞬、なるほど、と分かった気になる。

          コミュニケーション・スキルって、実際にやってみないと上手くならないのね、やっぱり…。

          「大人の学び」をまじめに考える。人材育成の裏方が、日々の発見をつづります。

          はじめまして。 社員教育・人財育成・企業研修の領域にに携わって約17年。 企画や準備などの裏方として、社会人教育について取り組んでいます。 もっと研修を面白いものに 学びの面白さを再発見できる場に を、まじめに考えています。 日々の取り組みのなかで感じた疑問や、試行錯誤、発見したこと等を書いていきたいと思っています。 そもそも学びとは何か? 大人が学ぶことは、子どもが学ぶことと違うのか? どうしたら研修を面白いものにできるのか? 受講者心理を重視して、省察(リフレク

          「大人の学び」をまじめに考える。人材育成の裏方が、日々の発見をつづります。