ホキ美術館へ行ってきた。

先日、写実絵画が展示されているホキ美術館に行ってきました。

X(Twitter)で拝見してからずっと心に残っていた、
三重野慶さんの作品を直接見ることができました…!

こちらの作品、本当に「このままの絵」が飾られていました。画像になると、どうしても細部が変わったりすることもありそうですが、生で見ても「写真にしか見えません」(というのは失礼な言い方かもしれないのですが、疎いゆえ良い言葉が思いつきません)

直接、間近で水面の細部をよく見ると、確かに「筆致」がわかるのです。「絵だなぁ」と気づく。
髪の毛も肌も、一部だけ切り出してじっと見れば「絵」なんです。
しかし、少し離れて全体を見ると、本当に「この瞬間」を切り取ったようにしか見えないのです。テレビが置かれているような。そんな作品です。

館内に「宮廷画家は写真の発明によって失職した」という説明が書かれていました。
当時の人々が、肖像画より、よりリアルを映す「写真」を好んだからでしょうね。
今の時代。普通の子供もスマホで写真を気軽に撮れるようになりましたよね。わたしも旅先で写真を撮ります。

自分が写っている写真、(わたしはSNSには載せ(られ)ないですが)ついつい多少加工して、家族に送ったりします。

「今、海だよ〜」とか。
わたしの顔はやたら色白く、細くなり、海の色が微妙に変わる。そんなわたしの写真は果たして「リアル」でしょうか。

いつのまにか写真が「リアル」を写さなくなっていることもあるような、そんな気がしました。

画家の「リアル」を映す、という意味では
写真より絵画なのだろうな、と思った。

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