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ペーパーゴールド免許への道

運転免許取得までの思い出話

わたしは学生の頃に普通自動車の運転免許を取得した。

小さい頃からずっと「運転免許証が欲しい、車を運転したい」と思っていた。
友達の家にあったパジェロがとても格好良くて、いつか運転したいなぁと言っていた覚えがある。
ちなみに、大人になってからずっと心惹かれているのはハマー、少し前のジープ。ミーハーですが、一見してオフロード系の車が好き。詳しい知識はありません…笑。

また、就活の資格欄に「普通自動車免許」とひとつ書けるようになる。
特段のアピールにはならないが、就活では時々「車を運転できますか?」という質問があると聞いていた(営業部のある会社は基本的に質問された)
そこでいちいち、「これから取ります」と答えずに済ませたかった。

私は、地元の自動車教習所に通うことにした。
今だから思うのは、夏休み2週間合宿に行ったほうがいいということ。※現在のコロナ禍の中ではまた別かもしれない。平時であれば。

大学、アルバイト、インターン諸々、ディ◯ニーランド(!?)、飲み会(?!)、勉強会、のスケジュールの中、ついつい教習を後回しにしがちだった。

通学?には何ヶ月もかけたものの、一応、全て一発で合格印をもらうことができた。
申し込み時のサービスで、何回かまでは再受講も無料といわれていたが、とにかく早く取りたいと(また授業やディ◯ニーへ行く予定が入るかもしれないし)必死で運転をした気がする。

一番思い出になったのは高速道路教習だ。
教習所に入学するときに、「道が混んでいるときや、夜など、状況によってはシミュレーター教習にします」と言われていた。
シミュレータは一度試しにやらせてもらったが、ゲームのような雰囲気で、全く怖さはない。

仮免許で本物の高速に出るのは怖かったので、わたしは、
わざと夜かつ天気の悪い時間に予約を入れた。
こういう考えを、たぶん神様は必ずみているのである…。

「これならシミュレーターに違いない」とのんびり構えていたら、いつも通りわたしの番号が呼ばれた。教習の先生が来る気配もなかったので、教習車まで行った。
(形式的に教習車のところまで行って、シミュレーターに案内されるんだよね…?)と天候同様、雲行きが怪しくなってきた。

「今日は、道路が空いてるんで、実車でやりましょう!」

それなら、何も雨の日の夜に予約なんかしなかった!

「順番を決めないと……ちょっと待ってください」
と、言って先生が受付の方まで走って行った。
高速道路教習は実習生二人で、行きか帰りのどちらかを運転する仕組みだった。先に運転して後はのんびりするか、先に他の上手い人のを見させてもらって後から運転するか…。
いや、受付と色々話してるし「やっぱりシミュレーターにしよう」という話になるんじゃないだろうか。ところで、もう一人がまだ来てない…。

「えーと、もう一人予約していた人がなぜか来てないので、往復運転してください」

冗談じゃない…!(内心)
それなら尚更、夜かつ雨の時間に予約なんてしなかったものを…。
しかしここまできたら、「どうせ、車に乗ってたらいつか夜の雨の高速を走るんだ。早くて良いじゃないか。何よりプロが隣にいるんだし」という割り切りを発揮し、動揺を隠したふりをして車に乗った。

結局、新米の下手っぴ(わたし)は踏むべきところで中々アクセルを踏めない。今なら、高速でアクセルを踏まなすぎるのも危ないとわかるが、中々踏めない。隣の教官が「アクセルをもっと踏んでください!!!渋滞のもとになります!!!」と叫んでいる。
慌ててアクセルを踏み、何とか周りの車と同じくらい出した。

ようやくパーキングエリアについて折り返し。雨は強くなる一方。誰だよ、突然休んだのは…と顔も名前も知らない誰かを恨めしく思った。

行きに比べれば多少安心して運転できている。
しかし、後ろの車がやけにくっついて運転してきていた。
もう少しアクセルを踏んだほうがいいのか、それとも教習車だから煽っているのか…。
教官を横目でチラリと見ると。

寝ていた。

冗談じゃない…!!(内心二回目)

うとうとしてはっと起きるという居眠りではなく、
結構本格的にぐーぐー寝ているのがわかる。
仕方なく前の車のスピードに合わせつつ、速度を守りつつ何とか乗り切って…高速を降りる頃にはやっと教官が起き出した、ような気がする。
真剣すぎてあんまり覚えていません。
今思えば、大きめの声で話しかけて起こしたほうが良かったのだろうが、運転に集中してて中々気が回らなかった。

何にせよ何事もなく無事終わり、高速道路教習の合格印を手にすることができた。

この高速に比べれば、普通の道路の実習はそこまで怖くなく(何より教官はチェックするために起きてくれているので!)
無事合格印をもらい、いざ筆記試験を受けることになった。

筆記試験が意外と大変という話
わたしは実習よりも筆記試験の勉強のほうが苦手だった。
というのも、この筆記試験、なんだか癖があるのだ…。
普通の受験や検定試験ともまた違う。

特に標識。
実際に運転している時(もしくは同乗しているとき)は、状況でわかるが、問題でそれ単品で出されると「えーと、これはあれかな…?」と迷ってしまったり。街中ではあまり見かけない標識もたくさんある。

わたしよりずっと優秀な人も、筆記試験で落ちたと言っていた。だからわたしもできなくていいというわけではないが、とにかく癖があるのは間違いない。

一発で筆記試験も受かった知人が、
「筆記試験で落ちると、落ちた人は先に部屋を出て帰らなければならない」と言った。

しかも、「受かった人と落ちた人で違う色のカードを首から下げて退出する。落ちた人の中には怒ってカードを付けない人もいたが注意されていた」
※合否のカードを下げるといったことはなかったので、もちろんわたしを脅かしてからかうための冗談?だったのだろう。あんまりである…。

マジメ?なわたしは、その話を真にうけて、
「不合格のカードを下げて退出するなんて嫌だ」と思い、画用紙に標識の絵を書いて部屋中に貼った。
なんだか幼稚園の頃みたいだねと親が言っていた。幼稚園のころは、アンパンマンの絵を描いていたが、今は安全地帯、追い越しのための右側はみ出し禁止の絵だ。

自動車学校の模擬試験問題(パソコンで自由に勉強できた)が意外と難しかったせいか、無事筆記試験もクリアした。
わたしのときは、モニターに合否の番号が映し出され、その場で不合格の人は退出することになっていた。当たり前だが、知人の言うように、合否のカードを下げることなどはなかった!

ちなみに、運転免許センターの近くに、「絶対に筆記試験に受からせる」と謳っている塾があった。今もあるかはわからない。

運転免許センターに向かって歩いている、受験生らしき人にチラシを配っているようで、わたしもそのチラシをもらった。
試験当日の午前中に受講して午後試験を受けるようなシステムだったので、「その日の試験に落ちた人が、次に受ける時に利用してください」ということなのだろう。
塾といっても、その日の午前中だけ。運転免許に特化しているようだった。受講料もそこまで大金ではなかったように思う。どういうシステムで運営しているのか…。
あの塾の存在は未だに謎のままである。

その後

晴れて運転免許証を手にしたが、実際のところあまり車を運転する機会がないまま今に至る。
家の(正確には夫の)車は教習車と比べてとても大きく、わたしには運転しにくい。いつかオフロードカーを運転すると思っていたが、中々遠い道のりのようだ。早くほぼ自動運転にならないだろうか?

身分証明書として、パッと運転免許証を出せるのは便利だが、最近ではマイナンバーカードに取って代わられつつある。
結果として、あまり運転することはないまま、ゴールド免許を手に入れることになった。

夫は運転が好きなので、ついつい任せてしまっているが…。

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