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【はじめての東洋医学】読んで聞いて覚える「治未病(上工治未病、中工治已病)」の考え方

【2021/02/01 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

【東洋医学概論】鍼灸師・あマ師
 ⏩ 未病(上工治未病、中工治已病)

未病とは、未病(未だならざる病)・病気になる前の体の状態を言います。

西洋医学と東洋医学(中医学)との大きな違いを健康と不健康の概念の違いです。

西洋医学では健康もしくは不健康(病気)というように二元論で話をしています。

ですが、東洋医学・中医学では健康と病気との間は連続的なものと捉えられています。


なるべく教科書の正しい説明と個人的に噛み砕いた説明の2つをお伝えしていきたいと思います。

鍼灸の教科書(医道の日本社)をベースにお伝えしています。

治未病という概念と考え方

東洋医学の特徴として「治未病」という言葉がよく用いられる。

東洋医学では西洋医学のような疾病がなければ健康という考えを行いません。

よく頭痛や腰痛などの痛みを訴えて病院に言って「異常はなんもないですね」といわれて返された経験はありませんか?

無くても周りでよく聞きますよね。

これは医者がなんもしない!っということではなく疾病の原因が見当たらない=健康と判断している二元的健康論という考え方をしているためです。


それに対して、東洋医学では健康への考え方が違います。
健康はすごく健康的な状態からなだらかに低下していく連続的なものと捉えられています。

明日から病人・これが治ったら健康とかよく考えたらないですよね。
確かに腰の痛みは取れたけど今度はちょっと肩が痛いとかお腹の調子が良くないとか健康かって言われたらそうでもないけど病院に行くまでも無いみたいな状態って誰しもあると思います。

そんな感じになだらかなバロメーターで連続的な味方をすることを一元的健康論といいます。

連続性をもって考えるので、この時点ではまだ症状としては出ていないけど、予兆があるからこのまま行くと症状が現れていくと考えられその病気になる前にその病気の治療に取り掛かることができます。


西洋医学では全くそんなことしないかというとそうでもないです。
危険因子や遺伝性・前駆症状などを見ながらこういった状態の人は〇〇になりやすいとかいうものは存在していますよね。


上工治未病、中工治已病

難経七十七難に「上工は未病を治し、中工は已病を治す」という言葉があります。

已病でいびょうと読みます。

上工つまり技術力の高い治療家は未病を治すのに対して、中工(ほどほどの治療家)はいま出ている症状のみを治すっという言葉です。


それはそうと難経って何?って思いませんか?

黄帝八十一難経(なんぎょう)といい秦越人(しんえつじん)によりまとめられた書物のことです。

1から22難までは「脈」47難までは「経絡」61難までは「病証」68難までは「腧穴」69-81難までは「針法」について論じられています。

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