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Monthly MAL vol.9

こんにちは、今月は少し遅めのMonthly MALです。なんでかと言うと、先週行われた「MAL文化祭」の速報をホットなうちにみなさんにお伝えするためです!わーい!!また今月はみなさんが最も知りたい”次にブレイクするアニメは何か?”についてAI vs 目利きの仁義なき戦いのもようをお送りしますので、秋クールのアニメを選ぶ参考にしてくださいね!

■MAL BUNKASAI 2022 JAPANPARTY

こんにちは、取締役の赤星です。

Monthly MAL vol.7でお伝えした、MyAnimeListの新しいコミュニティイベント「MAL文化祭」、9月17日、18日の2日間にわたって開催され、大盛況のうちに無事閉幕を迎えました。MAL文化祭特設ページ開設からイベント当日までの間にページに訪れた来場数は13万を超える賑わいとなりました。

photo by BIS

MAL文化祭にはウェブ会場とVR会場(プラットフォーム:VRChat)があり、ユーザー参加型イベントいっぱいのお祭りになるよう企画してきました。本日は特にVR会場の様子をお伝えしたいと思います!

VR会場は、放課後に仲間たちとまったり過ごすような雰囲気を目指して作られた部室”Clubroomワールド”と、飾り付けが施され文化祭の雰囲気いっぱいの廊下 “Hallwayワールド” そして、ステージイベントなど大人数でワイワイ盛り上がれる体育館 ”Gymワールド”の3つで構成されました。

部室ワールドにてマスコットアバター”MAKI”ちゃんがおにぎりをほおばるの図

「文化祭は生徒全員で創っていくもの」というコンセプトで、それぞれのワールドには世界中にいるMALコミュニティメンバーの皆さんから寄せられた、イラストやポスター、3Dオブジェクトなどがたくさん設置されています。みんなが作ってくれた作品が入るとエモさ倍増です!

廊下ワールドのMALコミュニティから寄せられた手書きイラストのボードを背景に、一部参加者による集合写真 photo by BIS

VR会場では、様々な時間に自由にインスタンスを開いて部室でウォッチパーティーを開いたり、廊下でフォトセッションを行ったり、体育館の縁日コーナーを回って遊んだり、それぞれのスタイルで楽しんでくれていました。

MALのコミュニティメンバーは海外が圧倒的に多いことはみなさんもすでにご存じかと思いますが、今回は日本でVRChatを愛し様々な表現活動をしているクリエイターの皆さんが、MAL文化祭の会場を舞台に JAPANPARTYを開いてくれました!

体育館ワールドでのDJプレイ
photo by BIS

DJパフォーマンスに、音楽ライブ!そして、オタ芸パフォーマンスなど、MALコミュニティのみんながドキュンと撃ち抜かれる素晴らしいパフォーマンスの連続でした!

photo by BIS

MAL文化祭のマスコットアバター キツネのMAKIちゃんも会場の盛り上がりに大喜びでノリノリのダンスです♪

photo by BIS

体育館のステージから、美しい歌声が聞こえると、ステージの前に集まる多くの人たち。リアルもバーチャルもパフォーマーの方の熱量と来てくれた人の熱量によってイベントの高まりは作られていきます。
会場の熱気を感じて、、、制作者の立場のわたくしは、思わず、、込み上げてくる涙が、、、!

VRゴーグルを被ってMAL文化祭に出かけたなら、そこに存在する沢山のコミュニケーション!

photo by BIS

年齢も性別も住んでいる地域も全てを超越してつながる絆
一緒に踊って、一緒に縁日を楽しんで、写真をとって、語らって、そんな時間から仲が深まる。MALコミュニティとVRの相性の良さと、目指す未来の形が見える一夜となりました。
ステキな選曲で盛り上げてくれたDJの3Marcoさん まつゆうさん ライノホーン川井さん。
彩られる音色が会場中を魅了するライブを届けてくれたAMOKAさん、いろんな制限があるVR空間内でかっこいいオタ芸ダンスを披露してくれた ダンサー の#Dear.さん、あきなさん。   皆さん本当にありがとうございました! 感無量!

実はJAPANPARTYをVR内で行っている中、リアル会場としてこの秋に新しくなったMediaDoオフィスのラウンジにて、日頃お世話になっている企業の皆さんや、クリエイター、MALメンバーで集まってVR内のイベントの様子をパブリックビューイングしながら
未来に向けて語り合う! 大人の文化祭も開催しました 笑

VRゴーグルをまだ体験したことがない方々のために、体験会も実施!
MALが目指す世界を体感していただきました。
リアルとバーチャルを行き来する施策はチャレンジしてみてとてもよかったと感じました。

気の合う仲間とおしゃべりができるクラブ機能へのVR空間展開を中心に、VRでの体験は恒常的なものとしてMALのサービスに組み込まれていき、新しい世代のアニメファンがどの他のサービスよりも楽しめるコミュニティとして成立させていきたいと思っています。

それでは、次はMALのクラブでみなさまとお会いできることを楽しみにしております。

■MALデータから考える予測の世界

データ活用チームでMALにジョインしている電通の清水です。
7-9月クールの作品が概ね最終回を迎え、次のクールの作品も気になる時期になってきました。
このコーナーでは毎月MAL上のメンバー数やスコアの推移、レビューなどを見て作品の人気を紐解いてきました。おそらく読んでいただいている方の中でも、「この数字って予測できないのか?」とお考えの方がいらっしゃると思います。今月は10月クールの開始に先立って、MALデータから考える予測の世界をご紹介できればと思います。

AI VS 経験則

今回の予想は、2つのアプローチで行います。

1.AIによる予測
MALに蓄積された膨大なデータを分析し、機械学習を行うことによって、今シーズンの数字の伸び方を予測します。アプローチは多様に存在しますが、今回は目利き分析(と呼んでいます)を使って予測を行います。

2.経験則による予測
MALの運営メンバーには、サービス提供者として、いちアニメファンとして、アニメファンの動きに精通したメンバーが多数在籍しています。そのうち2名(Obase/ Nakahiro)の経験則を頼りに予測を行います。

予測するのは「メンバー数のTOPランキング」「放送後/放送前でのメンバー数の跳ね率ランキング」の2点です。それぞれ9月半ばの時点のデータを参照しながら予想を行いました。

AIのアプローチ~目利き分析とはなにか~

目利き分析とは、MALユーザーの中で、特に跳ねる作品(=放送前から放送後にメンバー数が大きく増加する作品)を放送前からチェックしている人たちの動向を見て、その後のヒットを予測するものです。様々なとらえ方ができますが、今回の分析では、前3クールに跳ねた作品を対象にしています。具体的には「放送開始前にメンバーになっている対象クールの作品のうち、95%以上が跳ねた作品に該当する人」が対象です。跳ねた作品とは、放送後のメンバー数が10万人以上で、放送前→放送後のメンバー数が3倍以上になった作品です。この方たちが、10月クールのどの作品をチェックしているかに基づいて、予測を行うアプローチです。

※データ分析/予測はデータソリューションチームとしてジョインしている「データアーティスト」社の山本・エンジ・アントニが担当しています。数多くの企業様にデータサイエンスに基づくソリューションを提供しています。(https://www.data-artist.com/)

「メンバー数のTOPランキング」予測

まずは「メンバー数のTOPランキング」です。放送後に、メンバー数の値が大きいものを予想しています。2つのアプローチでの予想は、上位10位まではほぼ同じ作品が並んでいます。順番も大きく異なるものがなく、かなり精度が高いのではないかと感じさせる結果となっています。注目作が多いと話題の10月クールですが、人気のあるシリーズ作品が多く放送されることもあり、予想精度が高まったのかもしれません。
※AIのみに登場した作品を緑、経験則のみに登場した作品を黄色で色付けしています。

ちなみに、経験則予想を行ったチームの根拠をいくつか抜粋してご紹介いたしたいと思います。

1位 チェンソーマン…現在のメンバー数の時点でほかのアニメが上回ることはないのではないか
5位 BLEACH…以前やっていたアニメのデータを見るとメンバー数は断トツで高いが時間が空いてしまっていることから視聴層の世代で低めになると予想
6位 不滅のあなたへ… 前期のメンバー数、スコアから今回も安定したメンバー数があると考える

「放送後/放送前でのメンバー数の跳ね率ランキング」予測

一方で、「放送後/放送前でのメンバー数の跳ね率ランキング」予測は、2つのアプローチで差の出ている作品もいくつか出てきています。放送前後のはね率は、「今は注目されていないが話題になり人気を集める」ことを予想することを意味します。これを正確に予想することができれば、AI予想にせよ経験則予想にせよ、未知数な作品のポテンシャルを見通すことができていると言えます。両社の大きな差分では、AI予想では、国内でも破天荒な作風が話題となったポプテピピックの新シリーズが上位にランクインしています。経験則予想では「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」が上位に入っています。

果たしてどちらが正解に迫っているのでしょうか?

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いかがでしたでしょうか?今回の予想は結果と照らし合わせて初めて価値があるか判断できるものです。12月の着地数字が出そろう1月のMonthly MALで答え合わせを企画していますので、ぜひ引き続きMonthly MALをチェックいただければと思います。皆様もぜひ、10月クールのランキングを予想して対決してみていただければと思います。

こうした予測の精度が高まれば、製作委員会が海外番販を行う際の参照データとして価値を持つのではないかと期待しています。MALではデータを活用してコンテンツビジネスへの貢献ができるようにさまざまなトライをしています。引き続きご注目よろしくお願いいたします!




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