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巨人20戸郷翔征投手独占インタビュー@月刊ジャイアンツ6月号掲載

割引あり

開幕戦勝利から日本一へ

2024JERAセ・リーグが3月29日に開幕。球団創設90周年のジャイアンツは東京ドームに阪神を迎え、阿部慎之助監督の初陣を4-0の完封勝利で飾った。6回4安打無失点の好投で白星をつかんだエース戸郷翔征が、初めての開幕投手を振り返った。

初球ぱち~ん!で勝てた

自分を褒めたい

――初の開幕投手を見事に勝利で飾りました。大役を終えた心境を。
「いやぁ~すごく気持ちいいですよ! 気持ちいいし、すっごい疲れが(苦笑)」
――想像していた開幕マウンドとの違いはありましたか。
「違いましたね。阪神戦というのもあったかもしれませんが、開幕戦の緊張感はすごいなと。今までは開幕から何試合か見て、自分も試合に入っていきました。それがなかったので、ホンマに始まるの?って。(ブルペンにいたので)セレモニーも見ていないですし、マウンドに上がってからも本当に始まっているのかなって。応援もすごくて、僕の登場曲、かすかにでしたけど聴きながら、もう少し(長く)流したいなぁと思っていました」
――登場曲を聴く余裕があったんですね。
「今までないくらいに緊張しましたよ。ふわふわ感もありましたし、初球の緊張はすごかったです」
――初球、147㌔のストレートでストライクを取りました。
「1週間くらい前から(初球はストレートと)決めていましたが、ボールになるだろうなって思っていました」
――どうしてですか。
「甘くなったら絶対に打ってくるし、その1球でチームの雰囲気も変わると思うと…」
――阪神の先頭打者は、相性の良くない近本選手。
「そうなんです。だから(直球が)垂れるだろうなって思っていたんですが、マウンドに立ったら何も考えずに『いったろ!』ってパチ~ンといけた。だからあの試合、勝てたのかなと思います。投球を見て、おぉ~いった! いった! いった!って思っていました(笑)。そこは自分を褒めたいなと思います」
――何も考えず初球に集中できたのは、すごいですね。
「年齢も若いですし、初めてだからこそ、いけたのかもしれないです。経験するほど、いろいろ考え過ぎてボールになるかもしれないですね。今まで経験した試合とは、一味どころじゃないくらい違った。開幕投手の難しさを感じましたし、あの空間というのは、これからの人生の中において忘れられないと思います」

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