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「子どもファースト」にできない親の傷つき

昨年の7月から、内的家族療法(Internal Family System;IFS)という、家族療法が専門のアメリカ人心理学者リチャード・シュワルツ博士の考案したトラウマケアの講座やカウンセリングを受けてきました。

今年の4月に講座とカウンセリングが一旦終了して、いまは次回WS講師の重野さんのカウンセリングを定期的に受けています。

セッションは心理教育がベースで、激しく感情が揺さぶられたときや感情をひきづってしまっているとき、自分の心身に何が起こっているのか、またどんな風に視点を変えることができるのか、気持ちを静めることができるのかを教えてもらっています。

(教えてもらうより、まず気持ちを100%聴いて受け止めてもらえているのが効いていそう)

表に出さなかったとしても心の中では激しく怒っていたり、反対に無気力になって何もできなくなったり、ということが私の人生ではしばしば起こっていました。

シャットダウンしてしまい人間関係を断ち切ったり、後先を考えずに衝動的に重要な決断をしてしまったり。

愛着形成安定型の人は、日常で起こる感情の起伏をある一定の心地良い枠の中で推移させることができ、自己調整できたり、親しい人とのコミュニケーションの中で回復させることができます。

そのような枠を”耐性の窓”と呼ぶそうで、安定型の人はこの窓が大きいそうです。

愛着に傷つきがある人、発達性トラウマを負っている場合は、そもそもその心地良い枠”耐性の窓”が小さく、容易に"耐性の窓"を突き出してしまい、かつなかなか戻ってくることができません。

極端な場合は、過覚醒状態をアルコールや過食、低覚醒状態を自傷行為や薬物で常時落ち着いてしまっている、そんな風に落ち着いている枠は”偽の窓”と呼ばれます。

”偽の窓”で落ち着いてしまうと、本物の”耐性の窓”の枠ににいることにむしろ居心地の悪さを感じます。

私の経験からですが、そんなに極端でなくても、日常的に心地良さを感じられないという点で、以下のようなことも”偽の窓”枠に該当するように思います。

・目標を達成したとき
・欲しいものが買えたとき
・人から褒められたとき

これらの心地良さは一瞬で、あとは結局、自分はダメだという自己嫌悪のデフォルト=不快の日常に戻る。

ということは、快適な状態に到達するために、目標が達成できるように、欲しいものが買えるように、人から褒められるようにするためには、日常を”闘って”過ごさなければいけなくなります。

このような心理状態では、本当の意味での”子どもファースト”な生活は実現不可能です。

子どもとの時間より、仕事優先。

子どもとの時間より、家事優先。

子どもと時間より、大人の人間関係優先。

それから、たとえ一日の大半を子どものために費やしていたとしても、大人がデフォルト=不快では、子どもたちは

「気持ちをわかってもらえない」

「一緒に歓びを感じてもらえない」

と感じ、子どもに残るのは育てている大人と同じ愛着の傷です。

家庭状況がこうなってしまっていると、子どもたちは安心してチャレンジできません。

賞罰が必要になります。賞罰があればしっかり動けます。

でも「働くよろこび」は知らないまま大人になります。

トラウマケアを受ける前の自分には、血みどろで歩いていたようなイメージを持っています。

でも出血がひどくてどこから血が出ているのかわからない。全身も打撲していて痛い。

今も血はでるけど、どこから血が出ているかわかるので、止血がしやすくなりました。

”目標ありき”から”生活ありき”の生き方も見えてきました。

心の傷は見えにくい分、手強い環境因子となり、世代間で伝達されていきます。

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