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途中で止めることも許されないで.

ひな祭り

少しだけ難易度の高い

折り紙のお雛様をクラスの子どもたちと折る


さっきから

少しずつ

手の動きが鈍くなってきた女の子


完成した折り紙を貼る台紙を作ろうと

声をかけようと思ったけれど



きっともうやりたくないんだな…


というオーラが伝わってきたので



『よし、よく出来たね、今日はこの辺でいいよね。ま、いっか』と

つぶやいた途端、


サーっと顔色が変わる…



そしてその子は、

「ま、いっかって言っちゃいけないんだよ」

と、キッと口を固く結んでうつむいてしまった



「どうして、言っちゃいけないの?」と

少しの間を開けて聞いてみたら、


「ママがいつも、まいっか、って言っちゃいけない!って言うんだよ」と…



ま、いっか

この辺でいっか



まだ途中だし

上手く出来てないけど



でも、

十分頑張ったよね



ま、いっか



って、



諦めてるわけでも

ズルしてるわけでも

怠けてるわけでもない



なのに、


いつもいつも

ま、いっかって言うことも出来ずに


疲れちゃっても

やりたくなくても

上手くいかなくても

逃げ出せないなら



一体、どこまでやれば

それは終わるのだろう

どこまでやったらやめられるのだろう



あのね、

先生は、


折れない生き方をするためには

ま、いっかって

自分で自分を許すことが絶対に必要だと思うんだ



そうでないと、

心が疲れてしまった時

人は簡単に折れてしまうから



ま、いっか


を言うのは許されない



幼心に刻まれた鎖と

私たちが本当に立ち向かうべき敵の大きさと深さを思う3月3日ひな祭り🌸



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