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U-23マーケティング部特別講演vol.2レポート

このレポートは、U-23マーケティング部メンバーのnote部員が執筆しています。

ライター:原田紗英

ゲストスピーカー紹介

菊川 涼人氏 (株式会社オースタンス CEO)
2010年:慶應義塾大学を卒業後、株式会社リクルートに入社。 新規事業開発室にて、金融や通販領域など、複数の事業立ち上げや統括 を担当。
2015年:株式会社オースタンスを創業。同社CEOに就任。 シニアインフルエンサーやシニア劇団のプロデューサー、国内最大級の シニア向けSNSサービス「趣味人倶楽部」の運営責任者。 「エイジングエネルギー」をテーマに、法人や自治体向けに、シニア DX戦略の立案と実行を支援。

講演内容

シニアマーケティングについて、顧客理解観点 (シニア・中高年世代の実態を把握し、貴行の顧客層の解像度を上げていき既存顧客を理解を深める。マーケティングやシニア層の心や動かす際に、前提となる心理状態やインサイトを把握する。)
事業・サービス開発観点(国内でシニア向けビジネスを展開されている事例をインプットし、シニア向けサービスのリアルを知る。 シニア×デジタルのサービス事例を理解し、デジタルでのコミュニケーション方法について理解する)の2つの観点から、講演をして頂きました。

シニア領域における事業のポイント 

シニア世代を理解する上で、前提となるシニア世代特有の3つの変化をお話して頂きました。
ライフスタイルの変化、身体・健康の変化、価値観の変化が大切だそうです!
年齢の変化により、この3つの変化を捉えるのは大切ですね!

次にシニア世代特有のインサイト(他の世代と比較した特徴)を把握し、 マーケティングや事業開発に活かすために大切なことをお話して頂きました。

Insight (インサイト)とは

消費者も今まで気づいていなかった行動や思惑購買の背景にある意識構造を洞察し、消費者自身が、「そうそう!」「なるほど...」と納得するような事実

マーケティングコミュニケーション
メガネと補聴器を例に挙げて、どちらがより障害のイメージがあるかをお話していただきました。 メガネは視力が低下することによってつけるものですよね。補聴器は難聴によってつけるものですよね。
どちらも状況あまりは変わりませんがですが、補聴器の方が、障害のイメージが強い人が多いと思います。それはパーセプションの歪み(≒偏見)が発生しているからだそうです。老化の象徴というイメージ持たせる訴求の商品が多かったり、過去の豊富な経験や知識があり、かつ脳の衰えで情報のアップデートがされにくくなるので偏見が発生しやすいそうです。

UI/UX
シニア向けのUI/UX事例
趣味人倶楽部の事例
「わからない。」を排除し、テキストベースの認知からビジュアルベースの認知へ→シンプルかつモダンなデザインに設定。

オンボーディング
趣味人倶楽部の事例
シニア世代は「一度体験させる」ことでゴール・機能イメージがつき、サービスを継続的に利用してもらえる可能性が高いそうです。
アプリの会員登録の仕方は、簡単なページ程覚えやすいと思っていたのですが、ツアー型チュートリアルタイプにして、シニア世代は負荷をかけるほど覚えやすいということは意外でした。

まとめ
今回は、シニアマーケティングにおいて重要なお話をたくさんお話して頂きました。シニア世代特有の変化や他の世代と比較した特徴を理解することが大切だとわかりました。シニア世代は、自らをシニアと思っている人が少ないので、シニアっぽいや老化の印象を与えてしまうところに気を付けなければならないこともわかりました。口コミや生の声といった色々な人の声を聞くことの大切さも学べたと思います。
とても学ぶことが多く貴重なインプットの機会になりました。今後の活動で、シニアをターゲットにする際に役立てましょう。

菊川さん、お忙しい中貴重なお時間を頂きありがとうございました!

<(株)オースタンス 概要>
【会社概要】
社名:株式会社オースタンス
本社所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目14-10長沼ビルディング6階
代表取締役:菊川諒人
設立:2015年1月9日
事業内容:
趣味⼈倶楽部事業50,60代向けWEBサービス運営、シニアマーケティング⽀援
シニアDX推進事業:シニア向け事業開発、UI/UX⽀援、調査、WEBサービス開発⽀援etc

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