樺沢紫苑『読んだら忘れない読書術』を読むべき理由

あなたはこの本を読むことで、日本を代表するアウトプット賢者と呼んでもふさわしい著者のインプット方法を学ぶことができます。

以下に印象に残った言葉をまとめました。本書を気に入ったら一番下のAmazonのリンクから飛んでポチってください。

p.23 「情報」と「知識」はどう違う?
1年前の新聞を取り出して読んでください。凄く役に立つことが書かれていますか?おそらく、あまり実生活の約には立たないでしょう。それは、新聞がほとんど「情報」で占められているからです。

情報を取り入れることが悪ではなく、自分が必要としているのが「情報」なのか「知識」なのかを読む前に考えて、目的に合った読書をして限られた時間を有効に使おうという著者の考え方ですね。

p.60 あなたにとっての「運命の一冊」を探そう
人間は自分の経験、体験からしか物事を判断できません。日本人の約半数である「本を読まない人」は、乏しい自分の経験だけで物事を判断していくしかありません。それでは「井の中の蛙」状態に陥ってしまうでしょう。

これは逆に、せっかく体験して得た気づきも記録しないと忘れてしまうという意味も含まれていると思います。

成功体験や失敗などから何を得たのかをメモして見返す習慣をつけられると何倍も濃い人生を過ごせますよね。メモの振り返りに付き合ってくれる友達を作るなど、体験を記録・振り返る環境を整えると楽になると思います。

p.157 「入門書」でまず基本知識と全体像を把握する
先程も述べましたが、読書しない人ほど「入門書」よりも「本格的な一冊」が好きな傾向にあります。「基本」をすっ飛ばして、いきなり「奥義」を知りたがる。「わかったつもり」にはなるかもしれませんが、実際に「身につくレベル」「人と議論できるレベル」で読むことは難しいと思います。

これはスポーツの世界も同じですよね。現状がどんなに上手くいっているとしても、チクセント・ミハイ氏の提唱する「フロー状態」に入れているのか、という自問自答タイムを定期的にとれるか否かで成長曲線は大きく変わると思います。

p.186 広く、深く、バランス良く読む〜「温泉採掘読書術」
これは、いうなれば温泉掘削のようなものです。温泉掘削には、「試し掘り」と「本掘り」の2つがあります。温泉が出そうな場所を予想して、試しにそこを掘っていく。いきなり温泉が出る場合もあるし、出ない場合もあります。何箇所か「試し掘り」を繰り返して、ようやく温泉が出る場所を発見します。その後、安定的に温泉を供給するための太い穴を「本掘り」していくことになります。

温泉源を掘り当てて本堀りを始めると楽しくなってしまいますが、掘り続けても最初に読んだ本の内容は忘れていってしまうので、掘るのは10冊までにして繰り返し読み続ける、という考え方もあるようです。

p.194 読書のポートフォリオを作る〜「分散投資読書術」
短期投資の本ばかり読んでいると、いろいろなノウハウが身につき仕事上手になれるかもしれませんが、本質的な人間的成長はいつまでたってもできない可能性があります。思想や哲学の本をきちんと読んでいる人は、長期的に厚みのある人間へと成長していけると思いますが、短期では目立った結果が出ず、モチベーションが続かないかもしれません。

自分を会社組織として捉え、読書できる時間を資産と考えて、バランスの良いバランスシートを作るという発想に初めて出会えた本書に感謝です。

引用は以上です。読みたい気持ちになっていただけたでしょうか?
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