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50歳で亡くなった父のこと

今日は、私の父の命日です。今朝、父について色々考えてノートにまとめたので、こちらでも共有したいと思います。

父は、私が20歳の時に、50歳で亡くなりました。
父が死んだ日も、今日みたいにすごく暑かった。
死因は、多臓器不全です。
18歳の時に腹部を刺され、治療を受けた時の輸血が原因で、B型肝炎を発症しました。そのほかにも、父の人生には様々な病気、不調がつきまとい、治療のために入退院を繰り返していました。膵臓の手術を受けたこともあります。子どもの時、何だか良く分からない状況で父が入院して、手術直後にお見舞いに行くと、父が真っ青な顔で横になっていて、まるでいつもの父と違うからものすごく怖かった。父が死ぬかもしれない、怖いというよりは、父のからだが半分だけあの世にいっているような不気味さがありました。

体調が悪くなると、早朝でも深夜でも母の名を呼び、母が運転する車で緊急外来に連れて行かれることが少なくなかった。そんな時、お母さんは寝ている時でも起こされて、いつだって大変だなと思いました。母も大変だったけれど、病弱の父も必死に生きていました。

父は、まだ30歳そこそこの時から、精力的に会社経営をしていました。従業員が心配していることを知ってか、父が死んだ直後、母はまず会社に電話をしました。「社長が亡くなりました」と言うと、受話器の先にいる従業員がワーッと泣いているのが聞こえてきます。母も泣いていました。
父が社長、母が専務の会社。従業員は30人以上、支店は3店舗ありました。会社、4人の子ども、まだ若いうちから色々な物を背負って、父は頑張っていたんだなと、今では思います。私は、あともうちょっとで父が亡くなった年齢に近付きます。今の自分と比較すると、父としても経営者としても、凄い人だった。

だけど、まだ幼かった私はそこまで父を尊敬することができなかった。厳しい父に不満ばかりが募り、もっと自由になりたいと、もがいていました。当時は、父の偉大さに気が付いていなかったけれど、本当に私の父は凄い人です。父の年齢になろうとする今、やっとその凄さが分かりました。

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