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68. 噛み締めてても、地球は回る。

新しい本よりもお気に入りの本を持ち歩くタイプ。慣れない場所に行っても、初めての人と会うときでも、その本をひらけば心が満たされる。そういう安心のスイッチをカバンに入れていたい。ま、そもそも本なんて持ち歩いてないんだけどね。そういうタイプって話。

つまり、新しいものに出会うより、お気に入りを噛み締めていたい。穴があくまで。もうこれは、そういう性なんだと思う。いや、癖なのかもしれない。

噛み締めていると時々、ふと全然違う味がする時がある。今まで気づきもしなかった発見がある。こんなところにこんなのあったかな。あれ、もともとそうだった?一度気がつくと急に全く別物に見える。


たぶんこれって、私が変わってってるんだろうな。天動説と地動説みたいなさ。噛み締めてるものの方が変わるわけないから、動いてるのは私なんだって分かるっていう。


そうやって私が変わっていくと、いつの間にかお気に入りがちょっと変わったりする。私の周りの世界も少しだけ変わる。つながるものが変わり、新しい出会いがあり、それを無意識に体に取り込んでる。

変わろうとしなくても、地球は勝手に回っていくし意思をもった人間同士がぶつかり絡み合うしで、きっとそうやって気がつかないうちに変わっていくものなんだ。
だから、変わることも変わらないことも、怖がらなくて大丈夫。

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