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【テニス】フィジカルトレーナーがサービスにおける肩と胸郭の動きを超重要視する科学的な理由とは
始めに
運動連鎖の重要性がいろいろなところで言われていますが、運動連鎖を破綻させてしまう要素があることをご存じでしょうか?
つまりスキルを高めてもいずれかは頭打ちになってしまうということです。
運動連鎖がうまくできるように体をケアしておく必要があるので、今回は破綻させてしまう要素と、ケアの方法についてご紹介していこうと思います。
サービス時の肩の動き
テニスの中で一番大きく肩を動かす場面といえばやはりサービスです。
サービスの中での角度変化について報告している研究はいくつかあります。
これらの文献をまとめていくと肩を動かすために必要な角度は160~180°であることが報告されています。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71957491/picture_pc_0968cfd7e243ed226161aab226f1e980.png?width=1200)
胸郭の動きについて
胸郭の動きは大きく上部の動きと下部の動きに分けることができます。
上部胸郭(第1~6肋骨)の動き
縦方向に動きます
下部胸郭(第7~12肋骨)の動き
横方向に動きます
![胸郭の運動学](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71913322/picture_pc_7b7eacd55f9129b0b7bf18400ff23b0e.png)
肩の動きと胸郭の関係とは?
肩関節をしっかり動かすためには胸郭を構成する胸椎の伸展と胸郭の拡大が必須です。
肩関節を完全に上げきるには肩関節の可動域だけでなく、胸椎や体幹の可動域が必要であることがわかっています。
つまり、サービスをより高い打点で行うためには肩関節と体幹の可動域と筋力が良好である必要があります。
![胸郭とサービス](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71959029/picture_pc_620580bffabb2e5c0c23655501d3a06e.png?width=1200)
ゼロポジションという概念
ゼロポジションとは肩関節挙上120°、水平内転20°付近の位置を指し、肩が最も安定する位置とされています。
サービスのインパクトのタイミングはこの位置であることが基本なので、この位置以外でのサービスは力が入りにくくなり、手打ちのようなサービスになることが多いです。
詳細は下記動画をご覧ください。
胸郭の柔軟性低下に伴う弊害について
簡単にまとめたツイートがありましたが、以下の通りです。
胸郭の動きが低下すると、肩の可動域に制限を伴うのでインパクトが綺麗に作れなくなります。
そうなると、無理やりでも上げるような姿勢になるので肩の痛みなどの原因になります。
【胸郭の柔軟性低下に起因するサービスへの影響】
— 佐々木 敬志🎾パーソナルテニストレーナー (@monsutorofree) February 11, 2022
・インパクトの際に肘下がりやすくなって打点が低くなる。
・テークバックからインパクトにかけてのリズムがとりにくくなる。
・無理やりなサーブ
まとめると手打ちになります( ;∀;)
※肩の痛みに関する記事についてはこちらをご覧ください。
➤オーバーヘッドスポーツに多発するインピンジメント症候群とその原因について
肩や胸郭のモビリティのセルフチェック方法
肩や胸郭がちゃんと動いているかどうかを確認する方法を動画でお伝えしていきます。
テニスで肩に関するアドバイスすることがありますが肩をしっかり動かすためには胸郭と呼ばれる胸まわりの動きが非常に重要です。
— 佐々木 敬志🎾パーソナルテニストレーナー (@monsutorofree) December 3, 2021
左右差の比較でも簡易的に使えるので試してみると面白いですよ!
主なポイントは
・スムーズに動かせるか
・痛みがないか
・肘で大きな円をかけるか
です! pic.twitter.com/INb6mNNXfa
胸郭の動きを高めるエクササイズ
ボールスローエクササイズ
【バランスボール×サーブ強化】
— 佐々木 敬志🎾パーソナルテニストレーナー (@monsutorofree) December 14, 2019
体幹のしなりを引き出すエクササイズです。
力に頼らず、体のしなりを利用してボールを投げることがポイントです。 pic.twitter.com/kSrNI85aU4
胸郭の動きを高めて体のしなりを作ります。
トランクローテーション
骨盤が傾かないように水平な位置で保持することがポイントです。
効率よく動く体を作りベースアップを行うコツ
効率よく体を使うには運動連鎖を意識したトレーニングに取り組むとよいです。
その中には、抵抗下にて行うレジスタンストレーニングや、速さの中に巧緻性を求めるアジリティトレーニング、様々な運動に共通する能力を鍛えるコーディネーショントレーニングなどがあります。
様々なトレーニングが存在しますが、今自分にあったトレーニングを選ぶのはなかなか難しいことです。
そんな時は是非我々トレーナーにご相談下さい!
数多くの選手や愛好家をサポートさせて頂いた経験をもとにアドバイス等承ります。
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