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はるのあらし

今日は午前中から曇っていて風が強かった。午後になると激しい雨が降っていて風は強さを増していた。折り畳み傘はほとんど役目を果たしてくれずびしょ濡れになった。折り畳み傘も大分ダメージを受けたと思う。買ったばっかりなのに。
ただ風も雨も冷たくはなかったので、なるほどこれが春の嵐かとなんだか納得した。
「March comes in like a lion, and goes out like a lamb.」(3 月はライオンのように荒々しい気候で始まり、子羊のように穏やかな気候で終わる。)ということわざがある。ライオン、かなり的確な例えだなと思った。それぐらいすごかったよ今日の天気。
とは言え春の嵐が来ているということは春もすぐそこなのだと思うと嬉しい。

それはそうと、去年春先に世の中が混乱に陥ってからもう一年が経とうとしているのかと思うとなんだか複雑な思いだ。
本当はできるはずだったことがたくさんできなくなった。いつも通りなら会えているはずの大好きな人達ともう一年会えていない。いつになったら何も気にすることなく会えるのだろう。
もちろん悪いことばかりじゃなかった。すごくラッキーなこともあった。いい事あった。きっとこんな状況じゃなかったら出会えなかった人、こと、物もたくさんあったんだと思う。

本当はこの一年は普通じゃなかったけど良かったって言いたい。こうでなきゃ得られなかったものに出会えて良かったと。
でも全肯定できない自分がいる。きっとこれはないものねだりなんだろう。わかってる、わかってるけど。なんか割り切れないなぁ。なるべくポジティブな方がいいとは思っても。

割り切れないなら、無理に割り切らなくてもいいのかな。得られたものは大事に抱きしめて、得られなかったものに対する悔しさは存分に噛み締めて。
取り戻すことはできなくてもより良い未来のためにどちらの感情も持ったまま前に進んでいくことしかきっとできない。

今年の春は桜を見に行けたらいいな。マスクしてると春の風の匂いとかも全然わからないけど。食べたり飲んだりしなくていいからせめて桜を愛でるぐらいはさせて欲しいなぁと思う。

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