読書記録「コーチング・バイブル」

(感想)
フルフィルメントの部分を読みながら、コーチングはto haveではなくto beを大事にする概念であることがわかった。
コーチングが他者の可能性を広げ、人生をより充実したものに変える力を秘めているものだという点で、自分の大切にしたい価値観と共通していることに気づいた。


(メモ)
◯序章
コーチングのプロセスにおいて重要なことは、単純で力強い質問を投げかけること。

ホメオスタシスとは、変化に対する無意識の抵抗。新しいやり方をしようとしても、つい慣れ親しんでいる古いやり方に引き戻されてしまうこと

SNSの台頭で、深い会話をする機会が減っている。会話は140字や、いいねボタンに制限されてしまっている。まるでファーストフードを食べて生きているようなもので、より栄養がある食事を摂る機会を失っている。

◯コーアクティブの資質5つ
①傾聴
相手へ意識を集中させる。
スキル→反映、明確化、俯瞰のスキル。クライアントに起こっていることを明確化する

②直感
スキル→中断して流れを変える、感じたままを口にする

③好奇心
好奇心からは開かれた(先につながるような)質問が生まれる
好奇心は信頼関係を築く→相手に関心があることを示すから
★好奇心を活用するには、1ある特定の道や方向にこだわらないこと、2会話の中に意味や学びを見出すことが重要。興味あるから聞いていい?などと、好奇心があることを相手に伝えながら質問する
スキル→拡大質問のスキル

④行動と学習
行動は最も目に見えるコーチングの成果であり、学習はこれからよりよい選択をし、力を高める糧になる。
「行動を進め、学習を深める」
行動と学習を支えるための構造
1ありのまま
→コーチがありのままでいることによって、信頼関係ができ、安心して挑戦できる土台が生まれる
2つながり
→つながりがつよいほど、未知の領域まで踏み込める
3生き生き感
→静かなときも強烈な時もあるが、コーチングの雰囲気が生き生きしている
4思い切り
思い切った働きかけも、ダイナミックな変化には必要?

⑤自己管理
→自己管理とは、コーチが相手に対してどれだけコミットしているかを形として表したものであり、最適な1対1のつながりを創り出すこと。コーチも人間なので様々な状態でコーチングに臨むが、100%クライアントとつながっていることが理想。

◯コーアクティブモデルの3つの指針
①フルフィルメント
人生を充実したものにするためには、現状を揺さぶり、波風を立てることになる。目標設定をし、行動に移すときにはつきもの。
★ものを得ることや快感によって得られるのは、つかの間の満足感。充実感とは、何かを獲得することではなく、連続した創造のプロセス。
実践
→人生の輪(レーダーチャートのようなもの)で、それぞれの領域における充実感を理解する
→★人生の目的を言語化する

②バランス
?バランスには、人生の質のバランス、日々の経験のバランスの2つのレベルがある
バランスコーチングは、クライアントが人生の主導権を取り戻し、目の前の課題について行動が起こせるようにする。そのために、クライアントが入り込んでしまった箱(クライアントのものの見方、思い込み?)

◯バランスコーチングの流れ
1視点
→クライアントが今見ている視点を特定し、視点を広げていく
2選択
→視点を見た上で、どの視点に自分が立つのかを選んでもらう
3コーアクティブ・ストラテジー
→行動の可能性の枠を広げる
4決意
→変化を維持するために必要な決意を確かめる
5実行
→何がうまくいった、うまくいかなかったかを確認し、学びを深める

③プロセス
目標が達成されたか、行動を実行できたかだけではなく、その過程で何を経験しているかに焦点を当てる←クライアントが望んでいるものは、人生という旅を楽しみ、一瞬一瞬を味わい、価値あるものだと感じること。
→経験を言語化し、エネルギー(感情)の変化を感じ、新たな力を手にする。

◯コーチングと他のものとの違い
コンサルティングは成果を重視する。
コーチングは成果をクライアント自身が自走して達成するプロセスを重視する。
メンタリングは、目標達成よりも個人の育成に焦点を当てる。メンターは専門性と経験がある人になることが多いため、上下関係が生まれる。


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