見出し画像

JBL 104-BT-Y3 & IK MULTIMEDIA iLoud Micro Monitor レビュー

仕事の都合もあり、小型のモニタースピーカーで気になってたモデルのデモ機をお借りしてテストしてみました。テストはMA仕事を中心に、音楽制作とリスニングにておこなってます。実は執筆仕事で書くためにお借りしたんですが、その記事では各モデルの詳細レビューはやらない予定なので、こちらにしたためておきます♪

【 JBL 104-BT-Y3

先行して発売されていた104-Y3にBluetoothを搭載したモデルですね。そちらは発売直後にお世話になってるオーディオプロショップさんで試聴させて頂いたことあるんですが、基本的な印象は同じですね。同時に比較試聴すると違いがあるかもしれませんが。

詳細なスペックは製品ページを参照して頂くとして。聴いた印象を箇条書きにしてみます。

・最初、高域が強めに感じたけど、耳に痛い感じはまったくしない。
・低域はサイズなりだけど、不足してるようは感じられずコントラバスの沈み込みもしっかり表現できてる。
・同軸ユニットなので定位感と空間の見え方が抜群に良い!
・定位が良い上に中域がしっかり出てるので、声の聴きとりやすさが秀逸。
・解像度も十分で、コーラスワークもしっかりメインVo.分離して聴こえる。
・さすがにローエンドまでの再生は無理なので、ダンスミュージック系は物足りないかも。
・逆にアコースティック編成の曲やクラシック系の鳴りはめちゃくちゃ良い!
・とにかくナチュラルな質感で信頼できる。
・同軸にしてはスウィートスポットが広めな印象。
・セッティング時の内振りは浅めの方が良い。
・結構な音量を出してもビクともしない。
・どことなくAKG K701系のヘッドフォンに近い音な気がする。
・実売約22,000円くらいで安い!(BTなしの104-Y3ならもっと安い!)

まったく癖のない音とは言わないけど、MA仕事ではナレーションやダイアログの処理のジャッジが早くなってとても使えるなという印象ですね。そして位相特性の良さから来る空間表現の巧みさがとても気持ちいい!僕のようにアコースティック寄りの音楽をやる人で小型スピーカーを探してる場合はかなりオススメです♪

使い勝手の面では、アンプ内蔵側のフロントにAUX入力やヘッドフォン出力があってちょっとした時に便利そうだし、その入力もTRS、RCA、AUX(ステレオミニ)、BTと豊富で、しかもすべてをミックスして出力できるモードもあるあたりがイカしてます(笑)。

ちなみに、音質調整用のEQなどは一切ないので置き方やインシュレーターなどで調整するしかありませんが、逆に迷わないし、初心者にとってもスピーカー調整の勉強になるかもですね。と言っても、そんなにシビアじゃないので安心してください(笑)。

【 IK MULTIMEDIA iLoud Micro Monitor 】

こちらも印象を箇条書きにしてみましょう。

・いったいこのサイズのどこからこんな低音が出ているんだ!!
・909とか808系のキックが入る音楽はとても気持ちよく聴ける。
・5インチウーファークラスのスピーカーに匹敵する低域の出方だけど、高域はちょっと大人しめ。
・けど、全体的なバランスは良好で、周波数特性的な違和感は感じない。

・背面の音質調整用EQの「DESK」は基本ONにしておいた方が良さそう。
・高域をEQで+2dBできるけど、ちょっと「EQで上げました!」感ある。
・押し出しの強い元気な鳴りが特徴だけど、そのぶん空間表現は苦手かな。
・つまり、広がり感は普通。

・これも結構な音量出るけど、ちょっと無理してる感が出てくる。
・高域と低域のバランスは、ケーブルなんかで調整できるかもしれない。
・全体的な印象は、バランスの良い密閉型ヘッドフォンをそのままスピーカーにしたような感じ。

とにかくこのサイズでよくぞここまで!ってくらいどっしりとした鳴りです。小さな音でも低域が見えるので、あまり音量出せない環境の人が使うにはとてもいいですね。僕は他に5インチウーファーのJBL LSR305も使ってるので必要性は感じられなかったんですが、1台だけしか所有できなかったり、頻繁に持ち出して仕事しないといけない場合にはかなり魅力的です♪

使い勝手としては、こちらもBluetooth付いてるし、スタンドが可変式で仰角が付けられるので、デスク上に設置する際には便利です。あとは、やはり持ち運びに便利なこのサイズですね。小さいは正義!(笑)

ダンス系の音楽やポップスを楽しみたい人にはオススメできます!ただ、ちょっと強化人間みたいなチート感を感じてしまうのは否めません(苦笑)。いや、このサイズでこの音は完全にチートなんですが(笑)。

【 まとめ 】

ナチュラルで見通しの良い音像とバシッとした定位が最大の魅力!アコースティック系の音楽や空間表現を重視したい人、ミニマムな環境でも精密なミックスをしたい人はJBL 104-BT-Y3!

サイズを超えた低域の再現とバランスの良さはオールマイティー!あまり音量出せない環境や狭い部屋で作業しなきゃいけない人、あと頻繁に持ち出すようなことがある人はIK MULTIMEDIA iLoud Micro Monitor!


僕の環境には104-BT-Y3が合っていたので、まだデモ機を借りてる最中ですが、ホワイトのモデルを注文してしまいました(笑)。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?